駆込み女と駆出し男 / 品質に問題ありだが、満島さんの存在感に飲まれる

この記事をシェアする

シネマかえるです。口内炎の痛みに苦しんでおります。
大泉洋主演最新作、「駆込み女と駆出し男」を劇場で観てきましたので、レビューいたします。

ゲロゲロ

f:id:cinemakaeru:20150602222307j:image

ネタバレあり!!!









【あらすじ】

江戸時代、幕府公認の縁切寺として名高い尼寺の東慶寺には、複雑な事情を抱えた女たちが離縁を求め駆け込んできた。女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候する戯作者志望の医者見習い・信次郎(大泉洋)は、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも男女のもめ事を解決に向けて導き、訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていくが… シネマトゥデイより




【点数】




40点!!!




【感想】

まず、これだけば言いたい!

ザック・スナイダー(もしくはジャンゴのタランティーノ)のマネはやめてくれ!

はい!言ってやりましたぜ!
本当にね、不必要なズームとかやめてくださいよ。しかも、ゆっくりズームしていくのではなく、ドキュメンタリーみたいに手持ちカメラでわざとブラして被写体にキュッて寄るの、いりません。
また、編集がブツ切り過ぎませんか?「私は隠れキリシタン」ブツ!いくら時間が長くなるからってぶった切るのはやめていただきたい。もっと余韻を残してほしいです。エピソードとエピソードとの間に連続性がないので、余計にブツ切り感が出ているのだと思います。


それと、品質の事を言っておきたいと思います。

全体的に映像のノイズが酷いです。特に前半の暗い場面には必ずノイズが出ています。ゲインの上げすぎです。劇場公開されている作品ではここまで酷いのはあったかな〜というくらい確認できます。ちょっと容認出来ないレベルでそれが見られたので、しっかり作ってください。素人ではないので!


今回は時代劇ということで、最近の時代劇で一番解せないのが、時代劇風の口調と現代の口調が入り混じっていること。「の⚪︎うの城」とかね。今回は全編を通して一貫して時代劇の口調でしたのでひと安心でした。

そんなに時代劇に馴れ親しんでいないからか、全体的に早口だからか分かりませんが、前半は話にちょっとついていけませんでした。
その為か、前半の御用宿に来るまでの経緯はあまり頭に入ってこなかったです。特に主人公の経緯が不明でした。何故ここに来たのか?また、主人公は戯作者志望の医者見習いという設定で、ほとんど医者やっている描写しかないので、戯作を書いている描写とか入れて欲しかった気がします。曲亭馬琴が好きというだけでは足りません。みんな好きそうでしたので…みんな飽きている中で、主人公だけ好きとかね。


俳優陣は皆さんよかったと思います。役者の皆さんがどんなタイプなのか分かって面白かったです!
その中でも満島ひかりさんはとても良かったです。天才肌とでというのですかね?圧倒的な存在感で特に前半は圧巻でした!
大泉洋も、しゃべるしゃべる!最近、大泉洋の演技を観るとどうでしょうを思い出し、笑ってしまうですが、今回はそんなことはなかったですね。とても良かったです。
また、法秀尼役の陽月華さんとの掛け合いは笑いました!陽月華さんを今回、初めて知ったのですが、いい味を出してました!今後注目したいです。

まあ、内山理名の役とその関係者はまるまる切っても良かったんじゃねーか(駆込みで3人にスポットを当てるのは多い)とか、切られた石井様は無事か?とか、じょごは元旦那にちゃんと別れを伝えろよ!とか、細かいところはいっぱいありますがこれくらいにしておきます。



【まとめ】

ドラマで観たかったかなーという作品ですね。NHKで(笑)

ストーリーが結構ありそうだったので、無理をせずにドラマでやればよかったという印象です。
映画にするのであれば、人物を減らすなど、やるべきことがあると思うので、ちゃんと映画用にしてください。

それと、編集はあれが味だと思うのであれば(成功かどうかは別として)いいと思うのですが、映像のノイズはしっかりしていただきたい!

最後に原田監督の作品にはいつか藤原竜也さんを出してください。藤原竜也さんのまくし立てる言い回しはきっと合うと思います。以上!

ゲロゲロ!

押していただいたら幸いです


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村


2015.6.3