『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』/トム・クルーズしかやらないアクションがある!

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「THE ハリウッドスター」トム・クルーズ
そのトムがもっとも気合いを入れているであろう『ミッション:インポッシブル』シリーズの新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を観てきました!

ケロケロ!

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2015.8.14 TOHOシネマズ日劇 10:00〜鑑賞

【あらすじ】

正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。

シネマトゥデイ(外部リンク)





【点数】




60点!!!




【感想】

ミッション:インポッシブル』シリーズももう5作目!
前作の『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』が傑作だったので、期待して観に行きましたー

まず、言いたい!
お前は何歳だ!53歳であの動きはオカシイだろ!トムのアクションだけで、この作品を観る価値があります(それだけだろ!とか言わないで!)

出来はまずまずでした!
巷では前作超えか!との声もあったのですがね…

今作はハントが存在すら謎の組織「シンジケート」を追うというのがストーリーです。ハントが「シンジケート」に捕まり、存在を認識したのと時を同じくして、ハントが所属するIMFが解体され、ハントは孤立無援。ひとりで「シンジケート」を追っていきます。
「シンジケート」がどのような組織かわからない状態なので、サスペンス要素が強く出ています。敵を知らないところから、次々と分かっていくのはかなり、ドキドキします。多少わかりにくかったりしますが、王道サスペンスとしては見ごたえがありました。
やはり今回監督と脚本を務めた、クリストファー・マッカリーのおかげですかね。同じくトム主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や『ワルキューレ』の脚本も担当していまして、サスペンスものというのは割とお手の物、監督の特色を活かした作品になっております。

サスペンスの要素が強い作品なら、アクションが弱くなったりしますが、今作はそんな事はございません。むしろ、アクションはどれも印象的ですし、サービス満点です。オープニングには今回のメインビジュアルの飛行機にしがみつくアクション。
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オープニングから度肝を抜かれます(笑)しかし、CMで何度も観ている事もあり、新鮮味はあまりありません。必死に盛り上げようとしていますが、ブルジュ・ハリファを登るアクションの方が断然ドキドキします。その他もどれも迫力はありますが、砂嵐の中でのカーチェイスほどの捻りのあるアクションはありませんでした。ですが、まあアクションで不満が残ることはないんじゃないかな?


ここからネタバレありでいきます。










個人的にM:Iシリーズの最高傑作は前作の『ゴースト・プロトコル』です。

ですが、ぶっちゃけるとブラッド・バード監督がそんなに好きじゃないんですよね(笑)画作りはいいんですけど、主張がシビアでどうしても好きになれないんですよね。『トゥモローランド』なんてその最たるもの。残念な作品でした

ブラッド・バードが監督をした『ゴースト・プロトコル』は脚本に携わってないので、彼のいいとこどりの傑作になっていました。

自分が考える『ゴースト・プロトコル』成功の要因↓
・イーサン・ハントのミステリアス感
IMFのチームプレイ
ブルジュ・ハリファを登るシーン
だったのかな?と思います。

今回はそれ成功した要因が今回は無かったですね。


イーサン・ハントのミステリアス感ですが。前作では最初に刑務所にいて、その理由が途中まで分からないなど、ミステリアスな要素があったのが、今回はないです。ハントが敵だったというオチはないにしろ、多少のミステリアスな感じがあったほうが良かったのかと…今回はシンジケートでそれを出したかったと思いますが成功とは言えないです。逆に深みがなくなった感じが…

IMFのチームプレイですが、『M:I 2』ではほぼハントのスタンドプレイで、かなり評価が悪かった(私はそれなりに好きです)ですが、それを反省し、3と4ではチームとしてミッションをこなしていました。『ローグ・ネイション』では内容上、どちらかと言うとスタンドプレイが多めで、良くも悪くもトムさんの独壇場になっています。それだと007と変わりないのか〜と思ってしまいます。それで良いのかもしれませんが…
あと、かなり007を意識した作りになっている気がしました。まあ、黒幕的なのがイギリス諜報部MI6ですし、フルート型の秘密武器が出てきたり、敵か味方か分からない謎の女がプールから水着姿で出てきたり…かなり意識していたように思います。
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あと、今回は仲間なしというところがスタートだったこともあり、前作よりも絶望的なシチュエーションということではあります。しかし、それが伝わらない…前作はクレムリンの爆破がその前にありましたからね。見せ方は前作の方が断然上ではありました…

最後にブルジュ・ハリファを登るシーンですが、また登れという訳ではありませんよ(笑)そういうメインのアクションが無かったのかなと。飛行機にしがみつくアクションが今回のそれなんでしょうけど、さっき書いたように明らかに力不足でした。トムは頑張ってますがね(笑)それが意外のアクションはどれもいいのですが、もっとチームプレイが見たかったところではあります。ジェレミー・レナーは前作で現場で頑張っていましたが、今回はお役所の役割が多くて、もっとアクションが観たかった…ですが、ハントと車で会ったときは大爆笑でした(笑)


まあ、前作の良いところが全然入ってない…ですが、かといって失敗ではありません。
アクションは面白かったですし、サスペンスも中々良かったと思います。

しかし、ローマのオペラシーケンスが終わるまでは物語の推進力がなにもなくて、乗り切れませんでした…
例えば007なら、ボンドが何かの手掛かりを得て、オペラ座に向かいますよね。敵がオペラのチケットを持ってたとか…しかし、このシーケンスの前ではベンジー視点になっていて、ハントが何でそこに敵が現れるのを知ったか分からないので、ただそのシーンを入れたかったからに思えてしまいます。
ということもあって、オペラシーンが終わってハントがこれまでを説明してくれるまではイマイチ乗り切れませんでした…トムのサービス精神がアダとなってやりたいアクションの連続としか見れなかったんですよね〜。まあ、それも中盤以降は気になりませんでしたが。やはり、サスペンスの部分が出るとアクションも映えますね。映画は脚本です(笑)

それと、トムは自分の背を上手く使っていましたね(笑)敵が立ち上がるとトムより背が大きい…(笑)また、仲間は背がどっこいどっこいで、敵は背が高い人をキャスティングして、上手くバランスを取っているイメージでした。
上手くやっていた

あと、ラストの戦いの前なんですけど、敵のロック解除済みのUSBを壊し、中の情報をハントが全て覚え、敵との交渉に臨むという展開なっています。が、敵との交渉前にUSBを壊すシーンを入れてしまうと観客にとってワクワク(どうやって切り抜けるんだハント!)がなくなってしまうので、交渉のココだ!ってところで、さっと壊れたUSBを出し、「俺がお前らの情報だ!」という風にしたほうがいいと思いますよ。ドキドキしますし(笑)順番がちょっと違いましたね。





【まとめ】

まあ、自分が前作で良かったところがあまりなくても、今回は楽しみました。
各アクションはどれもおすすめです。シーン的にはオープニングの飛行機にしがみつくアクション…の前!武器を積み込んだ飛行機が出発しちゃう。止めろ、止まらない!トム登場!!!の一連の流れは音楽が段々激しさを増し、トム飛行機にしがみつく!まで最高に盛り上がりました!もうちょっとタイトルを出すのを捻ったほうが良かったと思いますが、十分です(笑)

あと、バイクの追いかけっこに入る際にトムがわざわさサングラスを手にするのは、とてもいいです。最高です!!!
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サングラス有り無しだと、かなり違いますね。流石トム、よく分かってる(笑)

まあ、トムがカッコよくアクションをしていればいいですよ、ホント(笑)
自分の中では現在唯一のスパーハリウッドスターですから(笑)トムが観れればそれでいい!

毎回トムが歳を感じさせない生アクションが観れるこのシリーズ。今回も中々の面白さ、また第6弾も製作予定らしいですので、今後も期待です!まず、映画館で『ローグ・ネイション』をご鑑賞あれ!

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TOHOシネマズ新宿にあったトムと監督のサイン!


では!
ケロケロ!

2015.8.16