『マーベル・シネマティック・ユニバース』をすべて鑑賞!20作品の評価ランキング

このブログ開始当初からずっとレビューを行っていた『マーベル・シネマティック・ユニバース』作品。ブログを怠けていた間にもユニバースは拡大を続け、文字通り世界一のシリーズ映画となっている。

ようやく現時点ですべての『マーベル・シネマティック・ユニバース』作品の評価が完了しましたので、そのすべての作品をランキングにしました。あくまで個人的な評価ですので、ご参考までに。

マーベル アベンジャーズ

 20位~11位

20位 マイティ・ソー/ダーク・ワールド

マイティ・ソー』シリーズ:2作目

MCU:8作目(フェイズ2)

シリアス路線への変更が失敗に終わった失意のシリーズ2作目。バットマンの『ダークナイト』を始めとするダークな世界観がトレンドの時代だったのだろうが、MCU10作目の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が新たな路線を確立したのとは対象的に、保守的な作品となってしまった。ラストのワープ合戦などわかりにくいシーンの連続で、面白さも分かりやすさもない。単純に完成度が高くはない。残念ながら失敗作。
www.ck-uence.com

19位 インクレディブル・ハルク

MCU:2作目(フェイズ1)

エドワード・ノートンが主演のMCU第2作目。1作目の『アイアンマン』より日本公開は日本の方が先となっている。スラム街の追いかけっこなど、いいところが何もないわけではないが、凡庸なイメージは拭えない。ブルース・バナーがノートンから、マーク・ラファロに変わった今では鑑賞の優先順位は高くない。
www.ck-uence.com

 

18位 アイアンマン2

『アイアンマン』シリーズ:2作目

MUC:3作目(フェイズ1)

『アイアンマン』シリーズは、ヴィランが印象に残らない印象だが、その中でも特に印象がないのが本作。ミッキー・ローク演じるウィップラッシュや、サム・ロックウェル演じるジャスティン・ハマーなどがいたが、記憶にない。悪くはなかったと思うが、よかったとも思えない。

www.ck-uence.com

 

17位 キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

キャプテン・アメリカ』シリーズ:1作目

MCU:5作目(フェイズ1)

キャプテン・アメリカ』誕生の物語。第二次世界大戦中の話でもあり、画面も少々古臭い映像になっている。トニー・スタークの父、ハワード・スタークが登場したり、ハルクと同じ系統の血清が使われているなど、アベンジャーズの関連が小出しにされているので、そちらの方が注目かも。 www.ck-uence.com

16位 アイアンマン3

『アイアンマン』シリーズ:3作目

MCU:7作目(フェイズ2)

「さらば、アイアンマン」というキャッチコピーがぴったりな『アイアンマン』シリーズ完結編。飛行機から落下していく乗客たちをキャッチしていくという『アイアンマン』シリーズ屈指のシークエンスを見ることができる。『X-メン』のミュータントのように超能力を持っているのがヴィランなので、『アイアンマン』という感じがしなかった。少々不思議な感じがする作品。
www.ck-uence.com

 

15位 アントマン

アントマン』シリーズ:1作目

MUC:12作目(フェイズ2)

マーベル・シネマティック・ユニバース』のラストを飾る作品。身長を1.5cmまで縮小し、敵と戦うという子供の想像を具現化したようなヒーロー。『アントマン』で語られる「家族愛」テーマは、誰しもが共感できるもので、まさに等身大のヒーローとして描かれている。個人的には、アリがあまり好みではないので、大量のアリを大画面で見るのは、少々キツかった。 www.ck-uence.com

14位 アイアンマン

『アイアンマン』シリーズ:3作目

MCU:7作目(フェイズ2)

マーベル・シネマティック・ユニバース』始まりの作品。軍事企業の社長である、トニー・スタークが自らが発明したアイアンスーツに身を包んで敵と戦う。大企業のトップでありながら、世界最高の発明家という2面性をうまく表現しており、スーツを作る過程は、とてもワクワクした。必ず見ておくべき一作。
www.ck-uence.com

13位 アントマン&ワスプ

アントマン』シリーズ:2作目

MCU:20作目(フェイズ3)

記念すべきMCU20作品目となる本作。「家族愛」をテーマにするところは前作と同様となるが、わかっていても感動する。

すでにアントマンが『シビル・ウォー』に参加していたが、『アントマン&ワスプ』ではアベンジャーズのメンバーとの関わりはなし。衝撃的なラストを迎えた『インフィニティ・ウォー』の影響が、エンド・クレジットシーンには見てとれる。
www.ck-uence.co

12位 ブラックパンサー

MCU:18作目(フェイズ3)

メインスタッフ、キャストがほぼ黒人で製作された初のハリウッド大作映画。歴史的な意義はとても大きいことは重々承知ではあるが、アクションシーンを含め、トータルでは良作ではあれど、決して傑作にはならないという評価。特大のヒット、アカデミー賞ノミネートはアメコミ映画の新たな1ページを開いた作品ではあるのだが。 www.ck-uence.com

11位 マイティ・ソー

マイティ・ソー』シリーズ:1作目

MCU:4作目(フェイズ1)

マイティ・ソー』シリーズ1作目。ソー初登場の作品です。地球以外の世界の存在が今作で初めて明かされます。コスチューム劇ということで、ケネス・ブラナーが監督として器用されている。少々テンポが悪いが、ハラハラドキドキの展開で最後まで楽しめる。エンド・クレジットシーンは、『アベンジャーズ』に直接繋がるシーンが展開するので要チェック。
www.ck-uence.com

10位~1位

10位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ:2作目

MCU:15作目(フェイズ2)

前作で古代人とされていたスター・ロードの父親の正体が明かされる。オープニングのグルートのダンスをシーンは、これぞGOG!という出来栄えであったが、その後はストーリーとBGM共にトークダウン。期待しすぎてしまったのが災いし、そこまでではなかった。
www.ck-uence.com

9位 ドクター・ストレンジ

MCU:14作目(フェイズ3)

交通事故による後遺症でキャリアを失った天才外科医が魔術師として闇魔術を使う魔術師との戦いを描く一作。『インセプション』を連想させるビルの描写とアクションで、圧倒的な映像を体感をすることができる。
www.ck-uence.com

8位 アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

アベンジャーズ』シリーズ:2作目

MCU:12作目(フェイズ2)

アベンジャーズ』シリーズ2作目となる本作は、アベンジャーズ以上の登場人物により、ストーリーはパンク寸前。『アベンジャーズ』と比べてかなり大味な感じは否めないが、アベンジャーズメンバーによるソーのハンマー持ち上げ競争のシーンは最高としか言いようがない。
www.ck-uence.com

7位 スパイダーマン:ホームカミング

MCU:16作目(フェイズ3)

『シビル・ウォー』ですでにお披露目となっていた新生スパイダーマンの単独作品。これまでのピーターと比べ、随分若くなったトム・ホランドによるフレッシュなスパイダーマンを見ることができる。ここまで子供っぽいとミスしても、調子に乗っても許すことができるのは、自分が年をとったからか?

www.ck-uence.com

6位 アベンジャーズ

アベンジャーズ』シリーズ:1作目

MCU:6作目(フェイズ1)

マーベル・シネマティック・ユニバース』の最初の到着点がおそらく今作。『アイアンマン』を始めとする5作品の登場人物が一堂に会する正にお祭り映画。それぞれの見せ場が用意してあるラストは見事。そこまでヒーロー映画に興味がない人でもアベンジャーズが集結したシーンはかっこいいと思うはず。 www.ck-uence.com

5位 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

キャプテン・アメリカ』シリーズ:3作目

MCU:13作目(フェイズ3)

フェイズ3の始まりは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』からとなる。今作では、地球のヒーローが総出演と、正にアベンジャーズ1.5軍といった豪華さ。のちに単独映画となる『スパイダーマン』や『ブラックパンサー』が登場するなど、フェイズ3は今作なしでは語れない、重要作品。
www.ck-uence.com

4位 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

キャプテン・アメリカ』シリーズ:2作目

MCU:9作目(フェイズ2)

単純に出来栄えだけでいえば『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』がおそらく最も高いだろう。中でもアクションの完成度はピカイチ。キャプテンの見事な肉弾戦をコマ落としの映像で見せるのは、アクション映画の新たなトレンドになりそう。

www.ck-uence.com

 

3位 マイティ・ソー バトルロイヤル

マイティ・ソー』シリーズ:3作目

MCU:17作目(フェイズ3)

これまでの『マイティ・ソー』は打って変わって、コメディ路線に大きく舵を切った本作。ソーはもちろん、ロキまで見事なコメディセンスを発揮をしている。ハルクも登場しており、アベンジャーズで1・2を争うパワーを持つ2人の共演によるダイナミックな戦闘シーンは必見。レッドツェッペリンの『移民の歌』が異常に今作とマッチしている。 www.ck-uence.com

2位 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

アベンジャーズ』シリーズ:3作目

MCU:19作目(フェイズ3)

 マーベル・シネマティック・ユニバース』の集大成。60人以上のヒーローが登場するが、それぞれに見せ場が用意されており、2時間半という長尺があっという間に過ぎていく。そして何よりヒーロー映画としては「衝撃」のラストが観客の度肝を抜く。MCUの到着点として、ぜひ鑑賞してほしい作品。予習必須で鑑賞をおすすめ。

www.ck-uence.com



1位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ:1作目

MCU:10作目(フェイズ2)

地球のヒーローが多かった『マーベル・シネマティック・ユニバース』の世界を一気に拡大させたSF映画の金字塔。最高のタイトルクレジットシーンを始めとし、全編に渡って流れている選曲センス爆発の70年代の洋楽は最高の一言。監督のジェームズ・ガンと俳優たちのケミストリーでここまで最高のアンサンブルを作り出すことができるのだろうか。何と言ってもGOG最大の見所はラストだ。スター・ロードが踊りを始めてからはコミカルかつ感動、そしてかっこいいなどの色々な要素を一度で味わうことができる映画史に残るシークエンスを体験できる。

www.ck-uence.com

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』このラスト以上の「衝撃」は今後ないかもしれない【ネタバレあり・評価】

『アイアンマン』から始まった『マーベル・シネマティック・ユニバース』、10年の集大成として公開されたのが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。初期メンバーはもちろん、フェーズ2・フェーズ3で新たに登場したヒーローたちも総出演。『アベンジャーズ』の名にふさわしい圧倒的なスケールの作品となっている。

そして何より、どのアメコミ映画でも選択したことはないラストにより、観客をこれ以上ない「衝撃」を与えたある種の問題作。その「衝撃」は、これ以上の映画体験はないのではないだろうかと心配になるほどだった。まだこの「衝撃」を体験していない人は、ぜひネタバレなしの状態で『インフィニティ・ウォー』を観て欲しい。

アベンジャーズインフィニティ・ウォー 映画 ディズニー

引用:『アベンジャーズインフィニティ・ウォー』公式サイトより
目次

作品概要

あらすじ

6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。引用:アベンジャーズ インフィニティ・ウォー : 作品情報 - 映画.com

キャスト

ロバート・ダウニー・Jr.
クリス・ヘムズワース
マーク・ラファロ
クリス・エバンス
スカーレット・ヨハンソン
ベネディクト・カンバーバッチ
ドン・チードル
トム・ホランド
チャドウィック・ボーズマン
ポール・ベタニー
エリザベス・オルセン
アンソニー・マッキー
セバスチャン・スタン
トム・ヒドルストン
イドリス・エルバ
ピーター・ディンクレイジ
ベネディクト・ウォン
ポム・クレメンティエフ
カレン・ギラン
デイブ・バウティスタ
ゾーイ・サルダナ
ビン・ディーゼル
ブラッドリー・クーパー
グウィネス・パルトロウ
ベニチオ・デル・トロ
ジョシュ・ブローリン
クリス・プラット
ダナイ・グリラ
レティーシャ・ライト
ウィリアム・ハート
ウィンストン・デューク
フローレンス・カスンバ
ジェイコブ・バタロン
ケリー・コンドン
アリアナ・グリーンブラット
マイケル・ジェームズ・ショウ
キャリー・クーン
トム・ボーン=ローラー
テリー・ノタリー
ロス・マーカンド
サミュエル・L・ジャクソン
コビー・スマルダース

スタッフ

監督

アンソニー・ルッソ
ジョー・ルッソ
製作

ケビン・ファイギ

製作総指揮

ルイス・デスポジー
ビクトリア・アロンソ
マイケル・グリロ
トリン・トラン
ジョン・ファブロー
ジェームズ・ガン
スタン・リー
共同製作

ミッチ・ベル

脚本

クリストファー・マルクス
ティーブン・マクフィーリー
撮影

トレント・オパロック

美術

チャールズ・ウッド

衣装

ジュディアナ・マコフスキー

編集

ジェフリー・フォード
マシュー・シュミット

上映時間

150分

公開日

日米:2018年4月27日

制作費・興行収入

制作費

$321,000,000(推定)

興行収入

北米:$678,815,482

全世界:$2,048,709,917

引用:Avengers: Infinity War (2018) - IMDb

 前作の批評


www.ck-uence.com

 

アベンジャーズ DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]

アベンジャーズ DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]

 


www.ck-uence.com

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレあり感想・レビュー

今作を未鑑賞の方は、ネタバレを見てしまうと非常に貴重な体験を台無しにしてしまう可能性があります。以下の文章はネタバレありの文章ですので、ご注意ください。

マーベル・シネマティック・ユニバース』10年の集大成

2008年公開の『アイアンマン』から始まった『マーベル・シネマティック・ユニバース』。そこから10年で、18作品もの作品が製作されてきた。

最初のヒットは『アイアンマン』だが、最初の到達点は『アベンジャーズ』だっただろう。フェーズ1で登場したヒーロー(アイアンマン・ハルク・ソー・キャプテンアメリカと、単体の作品となったヒーローだけでも4人)が一同に会した映画などこれまでなかったし、それを成功するは誰も考えてなかっただろう。しかしそれを見事に成功させた。

フェーズ2では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『アントマン』、フェーズ3では『ドクター・ストレンジ』『スパイダーマン』『ブラックパンサー』と、順調にユニバースを拡大していった。それらのヒーローのアベンジャーズ参戦となるのがとなるのが本作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』だ。まさに今作のために『マーベル・シネマティック・ユニバース』を拡大させてきたと言っても過言ではない。MCUの集大成となる作品となっている。

個人的にはお気に入りの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が本作でようやく『アベンジャーズ』に登場となるのが嬉しい限り。

フェーズ2の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』には登場してもよかったのだが、サノスの娘「ガモーラ」と「ネピュラ」が登場するなど「インフィニティ・ストーン」とラスボスの「サノス」との関係が深いということもあり、サノスとの直接対決を迎える本作で参戦となった。

www.ck-uence.com

最強のヴィラン「サノス」の革命

『インフィニティ・ウォー』の内容に入っていこう。

本作の懸念点は、『エイジ・オブ・ウルトロン』の時点ですでに飽和状態だったヒーローがその倍近くになり、それに伴いストーリーが大味になるなってしまうことだ。その懸念点は半分当たっていたが、半分はハズレていた。

懸念が的中した部分はヒーロー同士が会うシーンだろう。かなり大味な出会いとなってしまっている。特にガモーラを連れ去られたGOGチームとアイアンマン、ドクター・ストレンジスパイダーマンが出会うシーンは、半ば強引にくっつけた感は否めない。そこに時間を割いても仕方ないし、一応理由もあったのだが、丁寧だったらもっと良くなったと思う。

しかし、全体的な構成は非常にシンプルかつ、整理されていたので、混乱する場面はなかった。

前作の『エイジ・オブ・ウルトロン』は、非常に考える要素が多かった。冒頭のヒドラ撃滅作戦や、ウルトロンの誕生、マインド・ストーンを使い「ヴィジョン」を誕生させるなど、要素が多く、またそれに関する説明時間も短かった。

www.ck-uence.com

今作では最初から最後までサノスとの戦いの視点で進む。いや、むしろサノスの視点を中心に構成されているので、登場人物が非常に多くても理解することができた。

突っ込んだ考え方をすると、サノスがインフィニティ・ストーンを手に入れるため、数々の障害(アベンジャーズのヒーローたち)をのりこえ、最後に目的を達成させ、革命を成功させるストーリーだとも思えなくもない。つまりは、今作の主人公はある意味でサノスなのだ。

最強パワーをもつサノス

今作でのサノスは、『アベンジャーズ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で登場した時のようなラスボス感は薄めだ。物静かで淡々と目的を果たし、悲しみの表情を見せる。

アベンジャーズ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を仕事中のサノスだとすると、今作はプライベートのサノスを見ることができる。だが『ダークナイト』のジョーカーのような狂人ではないし、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーのような魅力もない。

少々ヴィランとしての魅力が少なめだと思っていたが、今作でここまでじっくりとサノスのキャラクターを掘り下げるとサノスを理解を示すことはできずとも、多少の感情移入をしてしまう。

 

またヴィランの魅力という面では、圧倒的なパワーを持っていることが挙げられるだろう。ハルクを殴り合いで制する冒頭で観客の度肝を抜き、多彩なアベンジャーズ即興チームの奇襲をもろともしない。結局、サノスが受けたダメージといえばアイアンマンのパンチが顔を直撃した時と、ソーが新たに手にした斧「ストームブレイカー」での一撃の2回ぐらい。アベンジャーズが束でかかってもほとんどダメージを与えられない、まさに最強のヴィランである。

そのサノスをここまで掘り下げることができたもの、ヒーローたちそれぞれの下地があってこそであり、次作で完結という2部構成ということもあるからである。MCUだからこそできたのではないだろうか。

映画史上に残る「衝撃」

サノスの目的が達成されるラストは衝撃的なものだ。

アベンジャーズを全く寄せ付けないパワーとすでに手にしているインフィニティ・ストーンを使い、全ての石を集めたサノス。一瞬のスキをつき、ソーがストームブレイカーによる一撃をサノスに食らわせる。重傷を負いながらも集めたインフィニティ・ストーンの力を使った「デスパッチン」により、チリとなっていく人々。希望を見せた後の絶望。アベンジャーズがこれまで守ってきた人々の半分がチリして消え去るという衝撃のラストを幕を閉じる。ヒーロー映画でこれ以上の大敗はないのではないだろうか。

マーベル・シネマティック・ユニバース』18作品で、積み上げてきたことが全て崩壊させるという画期的な結末を受け、残されたアベンジャーズメンバーは、どのようにそこから這い上がるのだろうか。その意味で、本作の本当の評価は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見た上で判断となるだろう。『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』の2作品は2つで1つの作品と考えるべきかもしれない。

 

しかし、サノスの強さと共にロキが簡単に殺されてしまうオープニングに始まり、ヒーロー同士の共闘、仲間の危機に登場するキャプテン・アメリカとソー、ドクター・ストレンジVSサノス、アイアンマンVSサノス、そして衝撃のラストなど、次々と思い起こさせる至福のシーンの数々を今作では味わえるのだ。一つの映画でここまでを盛り込むことを可能なこと、それ自体が衝撃だ。新たな大衆映画の金字塔だと思う。

アベンジャーズ/エンドゲーム』への伏線

もう今作の全てが『エンドゲーム』の伏線である。ぶっちゃけ今作を見なければ『エンドゲーム』は最初から理解できない、ついていけない。この衝撃のラストを見て、続きが気にならない人がいるとは思えないが、『インフィニティ・ウォー』を見ることは絶対である。

強いて言えば、今作で登場しなかったヒーローがいる。なぜ登場しなかったのかが、大きく『エンドゲーム』に関わってくると考えられる。その意味でも『マーベル・シネマティック・ユニバース』の次作も見ておいた方がいいと思う。

また、エンドクレジット・シーンでフューリーがポケベルで助けを呼んだ相手が『キャプテン・マーベル』なので、『エンドゲーム』では大きくキャプテン・マーベルが関わって来るだろう。

「CK」の評価

評価:大傑作

細かなところを見ていくと完成度はそこまでではないと思う。だがそれ以上に映画史に残る「衝撃」を観客に与えることができたのは、MCUが世に送り出してきた19作品の蓄積があったからこそ。『アベンジャーズ』だからこその映像体験を与えてくれたことに感謝したい。そして、アベンジャーズ最終章『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、しっかりと完結した姿を見せて欲しい。 

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.co

『マイティ・ソー バトルロイヤル』ようやく見つけたソーとロキの活かし方【ネタバレあり・評価】

マイティ・ソー』シリーズ3作目となる本作では、豪快で空気読めない王子様なソーとコンプレックスにより内向的なロキというキャラクターが今作では大きく変更となっている。作風も前作の失敗を受けてか、シリアスから、コメディ路線に大きく舵を切っていることもあり、キャラクターとして一皮剥け、新たな土壌で、活き活きとしたソーとロキを見ることができる。

また、ソーとロキの他にアベンジャーズで共闘しているハルクが登場。本編にがっつり絡んでおり、とてもマーベルファンにとっては嬉しいタッグが見どころとなっている。

マイティ・ソー バトルロイヤル 映画 続編

引用:『マイティ・ソー バトルロイヤル』公式サイトより
目次

作品情報

あらすじ

人工知能ウルトロンとアベンジャーズとの戦いから2年、アスガルドを追放された父オーディンを捜しにニューヨークへやってきたソーだったが、突如として現れた強大な敵ヘラによって宇宙の果ての惑星に飛ばされてしまう。その星で行われていた格闘大会に出場させられたソーは、対戦相手として盟友ハルクと再会。危機を乗り切った2人はヘラを倒すためアスガルドへ向かい、わけありの女戦士ヴァルキリー、そして宿敵であるロキも仲間に加え、チームを組んでヘラに挑むが……。引用:マイティ・ソー バトルロイヤル : 作品情報 - 映画.com

キャスト

クリス・ヘムズワース
マーク・ラファロ
トム・ヒドルストン
ケイト・ブランシェット
テッサ・トンプソン
アンソニー・ホプキンス
イドリス・エルバ
ジェフ・ゴールドブラム
カール・アーバン
浅野忠信
ベネディクト・カンバーバッチ
タイカ・ワイティティ
レイチェル・ハウス
レイ・スティーブンソン
ザカリー・リーバイ
クランシー・ブラウンスルト
マット・デイモン
ルーク・ヘムズワース
サム・ニール

スタッフ

監督

タイカ・ワイティティ

製作

ケビン・ファイギ

製作総指揮

ルイス・デスポジー
ビクトリア・アロンソ
ブラッド・ビンダーバウム
トーマス・M・ハメル
スタン・リー
共同製作

デビッド・J・グラント

原案

クレイグ・カイル
クリストファー・ヨスト
エリック・ピアソン
脚本

エリック・ピアソン

撮影

ハビエル・アギーレサロベ

上映時間

130分

公開日

日米:2017年11月3日

制作費・興行収入

制作費

$180,000,000

興行収入

北米: $315,058,289

全世界: $853,977,126

引用:Mighty Thor: Battle Royale (2017) - IMDb

前作の批評

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

マイティ・ソー バトルロイヤル』のネタバレあり感想・レビュー

ようやく見つけたソーとロキの活かし方

前作『ダーク・ワールド』の失敗

マイティ・ソー』シリーズは『マーベル・シネマティック・ユニバース』作品の中で唯一、監督の続投が一度も行われなかったシリーズだ。

アベンジャーズ』のジェス・ウェドン、『アイアンマン』のジョン・ファヴロー、『キャプテン・アメリカ』のルッソ兄弟、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガンアントマン』のペイトン・リードなどがそれぞれのシリーズで2作、監督を務めている。

マイティ・ソー』はケネス・ブラナーマイティ・ソー/ダーク・ワールド』はアラン・テイラーが監督を務めているが、いずれも続投とはなっていない。その大きな要因としては、シリーズのテイストを確立することができなかったからではないだろうか。特に前作の『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』は『ダークナイト』を彷彿とさせるシリアステイストの作風で勝負した作品だ。もともと『マーベル・シネマティック・ユニバース』は、コミカルで明るい作品が多い中での挑戦作だったが、結果は惨敗。作品自体がわかりにくかったこともあるが、目指したダークな世界観は、マーベルのファン層に受け入れられなかった。

コメディ路線の確立

『ダーク・ワールド』の失敗を経て、今作『マイティ・ソー バトルロイヤル』では大きくシリーズの方向転換を行った。シリアスからコメディ作品への軌道修正だ。マーベル作品では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『アントマン』などコメディ路線で大ヒットした好例があるが、それをソーで行うというのは賭けと言ってもいいかもしれない。結果としては見事に路線変更を成功させたと思う。

アベンジャーズ初期メンバーのソーは、ハルクと肩を並べる程のパワーを持つ、アベンジャーズの中でも最強キャラクターの一人である。そのソーがグランドマスターやヴァルキーなどに振り回される展開は、最強のソーを知っている観客からすると、そのギャップで思わず笑ってしまう。

 

特に闘技場でのシーンはロキが見事なフリからのハルク登場。そしてハルクを圧倒するソーという漫才のようなオチがついた見事なコメディのシークエンスとなっている。それ以外にもオープニングのスルトとの戦いなど、おしゃれ、かつユーモア溢れるシーンで彩られており、新たな方向性が掲示された作品と言っても過言ではない。

個人的には、前作がとても不満だったので、今回の方向性はとても歓迎。願わくはこの世界観を作り上げた、監督のタイカ・ワイティティでもう一作、『マイティ・ソー』を見てみたいものだ。

アスガルドの王としての決断

ユーモアたっぷりのシーンが多いのが特徴の『バトルロイヤル』ではあるが、本筋はアスガルドの王子ソーが真の王になるための物語が描かれており、いたって真面目である。

父でありアスガルドの王、オーディンが亡くなる冒頭で、追放されていたソーの実の姉であるヘラがヴィランとして登場する。そのヘラにより、ソーの武器であるハンマーが破壊されてしまう。ヘラとの初戦を破れたソーは、行き着いた辺境の惑星で捕らえられ、自慢の長髪をバッサリと切られるなど、ソーのアイコンとなる要素がことごとく破壊されてしまう。この身一つの状況の中で、自分のアイデンティティーを見つめなおすストーリーなのだ。

宇宙の放浪し、仲間と共にアスガルドに戻ったソーがヘラと対峙する。ヘラとの戦いの中で、ハンマーなしで雷を自在に操ることができるようになるのだが、初めて雷を自在に操り、ヘラに渾身の一撃を与えるシーンでは今作屈指の爽快感が味わえる。

渾身の雷を受けても死なないヘラからアスガルドの民を守るため、アスガルドを犠牲にする決断を下す。それは自分の弱さを認めることにもなり、ソーという主人公の変化、そして王として決断をすることができる器であることを表現している。

結果、アスガルドの犠牲によってヘラを倒し、残されたアスガルドの民は宇宙をさまよう、移民としてラストを迎える。レッドツェッペリンの「移民の歌」で、そのことをストーリーたBGMで説明している。見事なエンディングとなっている。

アベンジャーズとの関連性

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ほどではないが、マーベルのヒーローが登場をしている。本作では、ハルクががっつり物語に絡んでいる。ソーとハルクが共闘する姿がアベンジャーズ以外の作品で見れるとは、さすがマーベルである。その他にもドクター・ストレンジが登場するなど、マーベル世界の拡大がされている。

本作のエンドクレジット・シーンで登場する宇宙船は、サノスが乗る船で『アベンジャーズ/インフォニティ・ウォー』で、そのシーンとの繋がりがあるようだ。

「CK」の評価

評価:傑作

マイティ・ソー』作品は、あまりパッとしない作品が続いていたが、本作で新たな方向性を作り上げたことは称賛に値する。個人的にも大満足の一作。

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

『スパイダーマン:ホームカミング』みんなが好きなピーター・パーカーが戻ってきた!【ネタバレあり・評価】

新生スパイダーマン単独映画第1作目となる『スパイダーマン:ホームカミング』。ソニーの配給で計5作品が製作されてきたが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でついにマーベル・シネマティック・ユニバースに参戦。トビー・マグワイアアンドリュー・ガーフィールドが演じてきたピーター・パーカーを演じるのは、まだ20歳のトム・ホランド。より若く、自撮りもするまさに現代のティーンエイジャーで、より原作のイメージに近い。みんなが愛した「親愛なる隣人」が見事なリブート作となっている。

スパイダーマン ホームカミング 映画 アベンジャーズ

引用:cinemacafe.netより
目次

作品情報

あらすじ

ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加し、キャプテン・アメリカのシールドを奪ったことに興奮するスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーは、ニューヨークに戻ったあとも、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し、放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く謎の敵バルチャーが出現。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは、トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。引用:スパイダーマン ホームカミング : 作品情報 - 映画.com

 

キャスト

トム・ホランド
マイケル・キートン
ジョン・ファブロー
ゼンデイヤミシェル
マリサ・トメイ
ロバート・ダウニー・Jr.
ドナルド・グローバー
タイン・デイリー
トニー・レボロリ
ローラ・ハリアー
ジェイコブ・バタロン
アンガーリー・ライス
グウィネス・パルトロウ
クリス・エバンス
ジェニファー・コネリー

スタッフ

監督
ジョン・ワッツ
製作
ケビン・ファイギ
エイミー・パスカル
製作総指揮
ルイス・デスポジー
ビクトリア・アロンソ
パトリシア・ウィッチャー
ジェレミー・レイチャム
アビ・アラド
マット・トルマック
スタン・リー
共同製作
レイチェル・オコナー
エリック・ハウサーマン・キャロル
ミッチ・ベル
原作
スタン・リー
スティーブ・ディッコ
原案
ジョナサン・ゴールドスタイン
ジョン・フランシス・デイリー
脚本
ジョナサン・ゴールドスタイン
ジョン・フランシス・デイリー
ジョン・ワッツ
クリストファー・フォード
クリス・マッケーナ
エリック・ソマーズ
撮影
サルバトーレ・トチノ

上映時間

133分

公開日

北米:2017年7月7日
日本:2017年8月11日

制作費・興行収入

制作費

$175,000,000 (推定)

興行収入

北米

$334,201,140

全世界

$880,166,924

引用:Spider-Man: Homecoming (2017) - IMDb 

 

スパイダーマン:ホームカミング』のネタバレあり感想・レビュー

『ホームカミング』というタイトルの意味

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で本格『マーベル・シネマティック・ユニバース』に参戦を果たしたスパイダーマン

ソニー・エンターテイメント配給で、サム・ライミ版の『スパイダーマン』3部作とマーク・ウェブ版の『アメイジングスパイダーマン』2作が製作されていた。しかし『アメイジングスパイダーマン』シリーズの失敗で現在絶好調の『マーベル・シネマティック・ユニバース』に復帰。『シビル・ウォー』で先行登場となり、単独作品として本作が公開された。大勢のファンが待ち望んだ本家にスパイダーマンが登場というのは、MCUでも大きなターニングポイントではないだろうか。

また『ホームカミング』というタイトルには、アメリカの高校で卒業生を招いて開催されるパーティイベントについての意味があるそうだが、マーベルという家に戻ってきた(ホームカミング)という意味も同時に含まれていると想像できる。

 

今作のスパイダーマンもリブートではあるが、『アメイジングスパイダーマン』の失敗を踏まえ、1からスパイダーマンの誕生の物語をやるのではなく、すでにスパイダーマンになっているところからスタートしているので、すんなりと物語に入っていける。毎回同じような誕生物語を見せられたくなんかないので、とてもいいスタートである。それも『シビル・ウォー』の下敷きがあってこそなので、本作鑑賞前に見ておくことをおすすめする。

新たなピーター・パーカーの魅力

マーベルに戻ってきたスパイダーマン役を演じるのは、トム・ホランド。彼は歴代のピーター・パーカーとは大きく違ったアプローチで新たなスパイダーマン像を作り上げている。簡単に言えば、歴代のピーター・パーカーよりも「子供っぽい」ということだ。

 

サム・ライミが監督したスパイダーマン3部作でピーターを演じたのは、トビー・マグワイア。外見はティーンエイジャーというよりも大学生。そしていかにも理系オタクというビジュアルである。理系オタクというのが重要で、クモに噛まれ、力を得ることで自分がかっこ良くなったと勘違いするのだ。それが痛々しく、とても好きになれない。そのシーンが無限に続くかのように長くとってある『スパイダーマン3』では、拷問のような時間を過ごした。

トビー・マグワイア版のリブートとして登場したのが、『アメイジングスパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドだ。彼も高校生には見えないし、何より顔が良い。グウェン役のエマ・ストーンも大人っぽく、2人の美男美女カップルによる、ロマンスはとてもスパイダーマン映画とは思えなかった。

 

その中で、トム・ホランドのピーターは、彼が童顔ということもあり、ようやく高校生に見える役者によるスパイダーマン映画となっている。性格はマシンガントークに代表されるように、明るくおしゃべり。しかも、姿を一応スパイダーマンということを隠しているのにスマホで自撮りをする始末。リスクなどを一切考えない無鉄砲で一生懸命な若者として描かれている。彼には、トビー・マグワイアの卑屈さもアンドリュー・ガーフィールドの影もなく、純粋に応援したくなるピーター・パーカー/スパイダーマンとなっている。これこそ、イメージ通りのピーター・パーカーであると思う。

 

しかし能天気だけではなく、ヒーロー映画としてはなかなかない、一人の人間としての恐怖をしっかりと描いている。スパイダーマンがエレベーターから落ちそうになる友達を助けるためにワシントン記念塔の外壁を登るシーンだ。ワシントン記念塔で屋上まで登ったスパイダーマンが、下をみて高さに恐怖を抱く。ニューヨークの摩天楼を自由自在に移動していたスパイダーマンを見てきた者としては、衝撃的なシーンであるが、新米ヒーローの心情をうまく表現しているのではないだろうか。

それ以外にも、バルチャーとの戦いで巨大フェリーが真っ二つになり、乗客が危険に陥るシーンでは、手柄を立てたいという安易な考えで乗客を危険な目に合わせたことをトニー・スタークに咎められるシーンでは、スパイダーマンのメインテーマ「大いなる力には、大いなる責任が伴う」を示しているなど、やんちゃの青年からヒーローになるまでの過程をうまく描いている。「アベンジャーズ」での活躍も楽しみである。

 

トム・ホランドも若いとは言え、すぐに容姿が大人っぽくなってしまうと思うので、今のうちに色々と作って欲しいし、長くスパイダーマンを続けて欲しいと願う。

アベンジャーズの関連性

今回のヴィランとなるバルチャーの武器は『アベンジャーズ』で地球に攻めてきたチタウリの技術を再利用して使っていたり、MCUの世界観の共有がされている。

またトニー・スタークこと、アイアンマンが登場しており、師匠という立場で、お節介を焼いている。ピーターに与えたスパイダーマンスーツも最新の技術が搭載されていたり、がっつりフォローしている。それ以外では『アベンジャーズ3』以来となるペッパー・ポッツが登場したりと、MCUファンとしては欠かせない一作となっている。

「CK」の評価

評価:傑作

個人的にはスパイダーマンが歴代のヒーローの中であまり好きではない。だが今作はピーターにイラっとする部分が少なく、個人的なスパイダーマンのベスト『スパイダーマン2』に匹敵する見事な作品だった。

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

『ドクター・ストレンジ』人間の限界を超える次世代の映像体験【ネタバレあり・評価】

絶好調のマーベルが新たに生み出した、異色のスーパーヒーロー誕生の物語。他のアクション映画を圧倒する近年最高レベルの映像を体験できる。アベンジャーズ参戦が既定路線のドクター・ストレンジの傲慢さが光る冒頭で、ストレンジの好き嫌いが分かれるところではあるが、それ以降はどっぷりと魔術世界に浸ることができる。

ドクター・ストレンジ 映画 マーベル

引用:『ドクター・ストレンジ』公式サイトより
目次

作品情報

あらすじ

天才的な技術を誇るが傲慢な性格だけが欠点の神経外科医スティーブン・ストレンジは、不慮の事故で両手の機能を失い、築いてきたキャリアの全てが崩壊する。手の治療と失われた人生を取り戻すため、あらゆる手段を模索するストレンジは、やがて神秘に満ちた魔術の力へとたどり着く。魔術の修行に励むストレンジは、強大な敵との戦いに巻き込まれていき、医師として相手を傷つけることに苦悩し、外科医に戻るか最強の魔術師として戦う道に進むかの選択を迫られる。引用:ドクター・ストレンジ : 作品情報 - 映画.com

キャスト

ベネディクト・カンバーバッチ
キウェテル・イジョフォー
レイチェル・マクアダムス
ベネディクト・ウォン
マイケル・スタールバーグ
ベンジャミン・ブラット
スコット・アドキンス
マッツ・ミケルセン
ティルダ・スウィントン
クリス・ヘムズワース

スタッフ

監督

スコット・デリクソン

製作

ケビン・ファイギ

製作総指揮

ルイス・デスポジー

ビクトリア・アロンソ

ティーブン・ブルサール

チャールズ・ニューワース

スタン・リー

原案

ジョン・スパイツ

スコット・デリクソン

C・ロバート・カーギル

脚本

スコット・デリクソン

C・ロバート・カーギル

撮影

ベン・デイビス

上映時間

115分

公開日

2016年11月4日
2017年1月27日

制作費・興行収入

制作費

$165,000,000 (推定)

興行収入

北米: $232,641,920

全世界:$677,718,395

引用:Doctor Strange (2016) - IMDb

ドクター・ストレンジ』のネタバレあり感想・レビュー

傲慢か愚直なヒーローか?

マーベル・シネマティック・ユニバース第14作目となる本作は、魔術師として力を得たストレンジが強大な敵と対峙していく、新たなヒーロー誕生の物語となっている。

「神の手」を自らが引き起こす交通事故によって失うが、事故に前の彼はかなり傲慢な人物として描かれており、とてもヒーローという性格ではない。観客が彼に好感を抱くことはあまりないのではないか。

しかし彼が魔術を学ぶ時、彼の傲慢さは消え去り、愚直に魔術の勉強に励む姿にはとても好感が持てるが、冒頭部分の傲慢かつ、高慢なイメージによって、ストレンジにいいイメージを持つことができないのが少々勿体無いところ。人間は最初のイメージが大切だということを再度認識させられる。

また天才外科医という成功者であるストレンジは、同じく軍事企業の社長という成功者であるアイアンマンのトニー・スタークとの共通項が多い。特に人の話を聞かない傲慢な性格はスタークと似通っており、今後のアベンジャーズ参戦の際は、見事な言い争いをスタークとやってくれるだろう。

 

また魔法陣を出して魔術を使うシーンや、『アラジン』に出てくる「空飛ぶ絨毯」のような意識を持つ「マント」が仲間になるなど、ファンタジー要素抜群のシーンが多いのも本作の特徴。マーベル・シネマティック・ユニバースのヒーローは、アイアンマンやキャプテン・アメリカのように化学の力によって強大なパワーを得ることが多いので、魔術を扱うドクター・ストレンジは異色。しかもアベンジャーズトップレベルの強さを誇ると思われる。アベンジャーズに登場しても、魔術を駆使した戦いはいいアクセントになる。参戦が楽しみだ。

人間の限界を超える次世代の映像体験

今作の最大の見所は、圧倒的スケールで描かれるミラー・ディメンション(仮想空間)のシーンである。今回のヴィランとなるカエシリウス率いるゼロッツとの戦闘シーンで主に登場するミラー・ディメンションは、街を自由自在に変化させる。まるで、万華鏡のように絶え間なく変化を続けるビル群。素早いカット割りと縦横無尽に動くカメラワークにはさすがに目が回った。

公開前の予告編などですでに話題になっていたが、本作はクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』の夢の中の世界を連想させる世界観にインスパイアされているように思う。『インセプション』の街が折り曲がるシーンがそれだ。しかし『インセプション』は夢の世界のルール説明の意味合いが大きかったが、『ドクター・ストレンジ』では、アクションのための舞台としての意味合いが強い。特に難しいことを考えずに戦闘のみ集中することができるが、なにせ映像がスゴすぎるので、情報量に目と脳がついていくことができない。特に映画館で鑑賞した際はそれが躊躇だった。人間の処理できる情報の限界を超える圧倒的な映像を体験することができる。

アベンジャーズとの関連性

今作では、インフィニティ・ストーンの一つタイム・ストーンが今作ではキーアイテムとして登場する。時を操ることができるタイム・ストーンを用い、ラスボス「ドムマムゥ」との決戦に挑む。ドムマムゥをタイム・ストーンを使い、時間ループの中に閉じ込めて、取引に無理やり応じるような仕向ける、まるで家から帰ろうとしない借金取りのような戦法で、相手から「YES」を勝ち取るというもの。とてもヒーローとは思えない勝ち方を披露している。

また、エンド・クレジットシーンではソーが登場し、ドクター・ストレンジとのやりとりがある。これは、マイティ・ソーの3作目『マイティ・ソー バトルロイヤル』に繋がる場面として、登場している。

「CK」の評価

評価:良作

ドクター・ストレンジを好きになるかにかかっていると行っても過言ではない。個人的にはあまり好きではないが、魔法の用いての戦いはカッコよく、とても好みだ。圧倒的な映像を是非体験して欲しい。

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com

www.ck-uence.com