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「猿の惑星:聖戦記」

 

猿の惑星新三部作の完結編。

SF映画の金字塔「猿の惑星」。何故、猿の惑星になったのかを描く、新三部作の完結編。回を重ねるごとにリアルになっていく猿のグラフィックに驚愕のシリーズ。

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監督:マット・リーブス
出演者:アンディ・サーカス、ウッディ・ハレルソン

 

ネタバレあり

 

 

 

 

 

 


主人公のシーザーが知性を得て、猿のリーダーとなっていく1作目の「猿の惑星:創世記」。猿インフルエンザによって大半の人間がいなくなった世界で、生き残った人類との戦争へと進んでいく姿を描いた2作目の「猿の惑星:新世紀」。シーザーの英雄記も今作でラスト。どう猿の惑星、旧・猿の惑星につながっていくのかが注目ポイント。

 

 

ガチの戦争映画テイストの戦闘シーンから始まる本作は、どうしたことか冒頭以降どんどんと戦いのボルテージ(戦争っぽさ)が下がっていく。
人類側のボスである大佐に妻と長男を殺したことで復讐の鬼となるシーザー。そこからシーザーと仲間が大佐に復讐をするために群れを離れ、単独行動に出るのだが、それにより、戦争というよりも「トゥルーグリット」(「地獄の黙示録」のほうが近い?)のような、追跡劇になっている。前作と違うテイストでいいのだが、真の指導者になる道としては弱い気がする。

 

 


今回のテーマの一つがおそらく「復讐」。しかし、仮にも聖戦と題を付けているのであれば、個人的な復讐を描くよりも、リーダーとしてどう戦争に立ち向かうのかを描いてほしかった。「新世紀」で見せたシーザーのボスとしての姿のまま聖戦を戦い終えて欲しかったというのが、正直な感想。

 

また、旧・猿の惑星とのつながりの部分ではきっちりと答えは出している。しかし個人的には、猿が人間より思考・知性で上に立った描写があれば完璧だったかなと思うが、それはなくてもいいのかな?

 

映像的には不満と思うところは一切なし。猿の映像に冒頭とラストの戦闘シーン、どれもスゴい。2作目のコバが戦車で突撃するような飛び抜けた撮り方はないものの、本当に作るのヤバそうな映像のオンパレード。

 

役者も人間組も猿組も最高の演技を披露している。特にシーザー役であり、モーションアクターの第一人者、アンディ・サーキスは最高。偉大なシーザーというキャラクターを作り上げていた。
それと今回、物語の鍵を握る美少女のノバ。途中の雪山でのシーンは本当に天使かと思うくらいの美しさ。ダークな世界観に彩り与えていた。思い出したのはD.W.グリフィス、「散りゆく花」のリリアン・ギュシュ演じるルーシー。ノバの笑顔だけでも観る価値ありです。
旧・猿の惑星に同じ名前のキャラクターがいましたけど、それとは関係がないそうです。

 

 

結論からすると単体の映画としても、シリーズとしてもとても満足している。圧倒的な猿の映像に、練りに練られた脚本など、見るべきところは本当に多い。旧・猿の惑星とは目指すものが違うと思うが、猿を通して人間を嫌という程、的確に描写しているので、猿を観るなんてと思わないで下さいね。

シリーズものなので、1と2作目、あと旧・猿の惑星を観ないと分からないと思うので、チェックしてから劇場へどうぞ!

 

70点!