『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』感想/安定感のある新スター・ウォーズ

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2015年12月18日(金)21:25 109シネマズ木場 IMAX3D
 
映画人生最大の祭り!
こんな祭りは未来永劫ないのでは!
 
スター・ウォーズ/フォースの覚醒』!IMAX3Dで鑑賞してきました!
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期待と不安。新三部作から入った自分は『エピソードⅠ』の盛り上がりを知らない。
胸を高鳴らされた映画はいくつもある。『マトリックス レボリューションズ』『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』『スター・ウォーズ/エピソードⅢ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』…
 
だが、正直に言おう。25歳にもなってここまで胸がドキドキする経験が出来るとは思わなかった!
 
とまあ、前置きが長くなるのでさっさといこう。
 
結論から言うと、
良くも悪くも安定感のある『スター・ウォーズ』の続編!
 
 
おそらく、初めてスター・ウォーズを観る人、往年のスター・ウォーズマニア(ファン)の人にも楽しめる作品になっていると思います。
が、少ない情報で色々予想していた中では、結構安定のところにいったのかな〜というのが正直なところ。
言ってみれば、正にディズニー映画。誰もが楽しめる作品になっています。
そのために監督のJ・J・エイブラムスがやったのは、旧三部作をできるだけコピーすること。デザインもストーリーも。それによって安定した『スター・ウォーズ』を作り上げることに成功しているし、絶対に失敗のない新シリーズの幕開けに相応な作品だと思います。完コピーにより、旧三部作(特にエピソードⅣ)の焼き回しと思う人もいるだろうし、30年も立って全然進歩していないとも思える。
つまり、良くも悪くも『スター・ウォーズ
もっと凄い『エピソードⅥ』以降の世界(←漠然)を想像していたので、ちょっと肩透かし。というのが大雑把な『フォースの覚醒』の現時点での評価です。
けど、素直に『エピソードⅥ』の続編を観られて本当に嬉しいし、
すげー楽しかったよ!!!
 
ネタバレありの感想は下にあります!
 

スタッフ・キャスト

スタッフ
監督
製作
ブライアン・バーク
製作総指揮
トミー・ハーパー
ジェイソン・マクガトリン
オリジナル原案
脚本
マイケル・アーント
撮影
ダン・ミンデル
美術
リック・カーター
ダーレン・ギルフォード
衣装
マイケル・カプラン
編集
メアリー・ジョー・マーキー
メリアン・ブランドン
音楽
サウンドデザイン
視覚効果監修
ジョン・ノール
キャスト
アダム・ドライバー
デイジー・リドリー
ジョン・ボヤーガ
ドーナル・グリーソン
グウェンドリン・クリスティー
アンソニー・ダニエルズ
ケニー・ベイカー
ピーター・メイヒュー

 

感想

では、がっつりネタバレでいかせていただきます!!!
 
 
 
 
 
 
 
まず、ディズニーにありがとうと言いたいことは、「スター・ウォーズ」続編を作ってくれたこと。そして、オープニングをそのままにしてくれたこと!
シンデレラ城のあのロゴもなく、「ルーカスフィルム」のみのシンプルなロゴでそのままいつもの光景に。スター・ウォーズのテーマに合わして、ロゴとお決まりの文章でのざっとしたこれまでの説明。本当にね、それだけで「スター・ウォーズ」の世界に帰って来たんだってなります。それは本当に凄いこと。
 
今回『フォースの覚醒』の内容予想で、フォースが信じられなくなってしまった世界でジェダイもダークサイドも関係なく、新たなフォースを探していく…みたいな予想があって、それならばルークしかフォースを操れる者がいなくなった世界にぴったりな内容ではないか!とワクワクしましたが、そんな内容ではありませんでした。いいですよ、予想ですしね。
 
物語としては、主人公のレイがフォースが覚醒されていくというストーリー。原題の『Star Wars: The Force Awakens』からすると、ルーク・スカイウォーカーを探す話ですね。
レイがフォースを発揮していく箇所は個人的に不満が結構ありまして、簡単に覚醒し過ぎです。いきなり、今回の悪役のカイロ・レンをフォースで打ち負かすし、何の訓練もなく、ストーム・トルーパーを簡単に操れるし。ルークみたいに厳しい試練をクリアして、やっと扱えるレベルものを簡単に出せてはダメです。安売りしすぎです。
それに伴い、カイロ・レンにも色々と文句がございます。弱い。色々な面で。オープニングはとっても良かったです。無慈悲でプラスターのレーザーをフォースで止めるほどもフォースの使い手、ではありませんでしたか?何故、フォースでレイに負けるのか。レイが誰の子供とかそういうのは今作では一切出てきてはいませんでしたが、仮にもスカイウォーカーの血筋なので、そう簡単に負けてもらっては困ります。また、ハン・ソロの子供というのは今作ではまだ伏せておいても良かったかなと思いますね。今回はハン・ソロの花道を作るためだけの存在のような扱われかたをしていて、不満です。カイロ・レンもですが、観客もダース・ベイダーの偉大さに気づいている次第です(笑)。
 
繰り返しになりますが、オープニングはとても良かったです。レジスタンスとファースト・オーダー目的、BB-8がひとりになる下り。ポー、フィン、カイロ・レンのキャラの説明がほぼ言葉なしで掲示されていて、本当にうまくまとまっていました。『フォースの覚醒』は登場の仕方がどのキャラもいいですね。ハン・ソロは思わず拍手が起こりましたね!また、ミレニアム・ファルコンの登場シーンは最高です!!!往年のキャラクターたちの姿がそのまま見れるだけで、価値があります。『アベンジャーズ』を超える豪華さです。ルークは大トリで登場ですが、『エピソードⅣ』のベンのような風格で最後に持っていかれましたね!
新キャラでは、BB-8ですね。画面の中央でも見切れていてても素晴らしい存在感と可愛さ(笑)愛らしく、現在のデザインっぽくて素晴らしいです。また、BB-8のご主人のポー・ダメロンも良かったですね。レジスタンス一のパイロットで、フィンのバディとして、序盤は盛り上げてくれました。演じるオスカー・アイザックが個人的に好きなので、嬉しかったですね。ダークサイドに堕ちるなんて言ってごめんなさい。
 
レイは簡単にフォースを発揮したのは気に食いませんでしたが、笑顔がとてもよく、シリーズを引っ張るキャラには十分だと思いました。強いフォースを持っているので、親が誰なのか気になるところではあります。ルークじゃないよね?レイ以上に不満なのはフィンですね。ストーム・トルーパーの脱走兵でポスターでライトセーバーを持っているので、ジェダイになると思いましたが、それはレイになりそうなので役割がいまいち分かりませんでした。フィンがジェダイでレイがミレニアム・ファルコンのキャプテンという構図を考えていました。脱走兵だからの主張とかを次回以降、もっと出していくとフィンの役割がはっきりとしていいと思いますね。今作ではポーとバディとしての作戦だかなんだかを最後の戦いでやると序盤につながっていいと思いました。フィンは序盤はとても良かったです。なかなかいい味でした。
 
内容は基本的に『エピソードⅣ』の焼き回しです。一番シンプルで、面白いストーリーですし、新シリーズにはもってこいですね。ですが、『エピソードⅣ』のデス・スター内でのレイア姫の救出劇が本作ではレイが自力で脱出してしまっているので、面白みは半減です。などなど、色々は文句などはありますが、総じて楽しかったです。主要3人は次回以降を観てみないとしっかりと描かれているかの評価はできませんが、『フォースの覚醒』ではいまいちでした。特にカイロ・レン。序盤の素晴らしい演出、それを引っ張ったポーとBB-8、中盤以降物語を引っ張ったハン・ソロとチューバッカ。正直、近作はこの2人が出ているおかげというところが多々あると思います。ハン・ソロの活躍がまた観れて、良かったです。次回はどうなんですか?
監督はJ・J・エイブラムスなので、安定感はあると思いましたが、そうですね。良くも悪くもありましたね。革新的ではないにしても『スター・ウォーズ』の世界を壊さずに、いや良くここまで再現できたという位の旧三部作の続編になっています。そこは評価していいと思います。
 
今後は当分ない、祭りです。ファンでもそうじゃない方でも楽しめる一作です!
見る価値はあります!!!!
 
 
点数
楽しかったです!ありがとう!!! 
これからの期待、そして公開前の盛り上がりを含めて、
100点!!!
 
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2015/12/19