『ドクター・ストレンジ』人間の限界を超える次世代の映像体験【ネタバレあり・評価】

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絶好調のマーベルが新たに生み出した、異色のスーパーヒーロー誕生の物語。他のアクション映画を圧倒する近年最高レベルの映像を体験できる。アベンジャーズ参戦が既定路線のドクター・ストレンジの傲慢さが光る冒頭で、ストレンジの好き嫌いが分かれるところではあるが、それ以降はどっぷりと魔術世界に浸ることができる。

ドクター・ストレンジ 映画 マーベル

引用:『ドクター・ストレンジ』公式サイトより
目次

作品情報

あらすじ

天才的な技術を誇るが傲慢な性格だけが欠点の神経外科医スティーブン・ストレンジは、不慮の事故で両手の機能を失い、築いてきたキャリアの全てが崩壊する。手の治療と失われた人生を取り戻すため、あらゆる手段を模索するストレンジは、やがて神秘に満ちた魔術の力へとたどり着く。魔術の修行に励むストレンジは、強大な敵との戦いに巻き込まれていき、医師として相手を傷つけることに苦悩し、外科医に戻るか最強の魔術師として戦う道に進むかの選択を迫られる。引用:ドクター・ストレンジ : 作品情報 - 映画.com

キャスト

ベネディクト・カンバーバッチ
キウェテル・イジョフォー
レイチェル・マクアダムス
ベネディクト・ウォン
マイケル・スタールバーグ
ベンジャミン・ブラット
スコット・アドキンス
マッツ・ミケルセン
ティルダ・スウィントン
クリス・ヘムズワース

スタッフ

監督

スコット・デリクソン

製作

ケビン・ファイギ

製作総指揮

ルイス・デスポジー

ビクトリア・アロンソ

ティーブン・ブルサール

チャールズ・ニューワース

スタン・リー

原案

ジョン・スパイツ

スコット・デリクソン

C・ロバート・カーギル

脚本

スコット・デリクソン

C・ロバート・カーギル

撮影

ベン・デイビス

上映時間

115分

公開日

2016年11月4日
2017年1月27日

制作費・興行収入

制作費

$165,000,000 (推定)

興行収入

北米: $232,641,920

全世界:$677,718,395

引用:Doctor Strange (2016) - IMDb

ドクター・ストレンジ』のネタバレあり感想・レビュー

傲慢か愚直なヒーローか?

マーベル・シネマティック・ユニバース第14作目となる本作は、魔術師として力を得たストレンジが強大な敵と対峙していく、新たなヒーロー誕生の物語となっている。

「神の手」を自らが引き起こす交通事故によって失うが、事故に前の彼はかなり傲慢な人物として描かれており、とてもヒーローという性格ではない。観客が彼に好感を抱くことはあまりないのではないか。

しかし彼が魔術を学ぶ時、彼の傲慢さは消え去り、愚直に魔術の勉強に励む姿にはとても好感が持てるが、冒頭部分の傲慢かつ、高慢なイメージによって、ストレンジにいいイメージを持つことができないのが少々勿体無いところ。人間は最初のイメージが大切だということを再度認識させられる。

また天才外科医という成功者であるストレンジは、同じく軍事企業の社長という成功者であるアイアンマンのトニー・スタークとの共通項が多い。特に人の話を聞かない傲慢な性格はスタークと似通っており、今後のアベンジャーズ参戦の際は、見事な言い争いをスタークとやってくれるだろう。

 

また魔法陣を出して魔術を使うシーンや、『アラジン』に出てくる「空飛ぶ絨毯」のような意識を持つ「マント」が仲間になるなど、ファンタジー要素抜群のシーンが多いのも本作の特徴。マーベル・シネマティック・ユニバースのヒーローは、アイアンマンやキャプテン・アメリカのように化学の力によって強大なパワーを得ることが多いので、魔術を扱うドクター・ストレンジは異色。しかもアベンジャーズトップレベルの強さを誇ると思われる。アベンジャーズに登場しても、魔術を駆使した戦いはいいアクセントになる。参戦が楽しみだ。

人間の限界を超える次世代の映像体験

今作の最大の見所は、圧倒的スケールで描かれるミラー・ディメンション(仮想空間)のシーンである。今回のヴィランとなるカエシリウス率いるゼロッツとの戦闘シーンで主に登場するミラー・ディメンションは、街を自由自在に変化させる。まるで、万華鏡のように絶え間なく変化を続けるビル群。素早いカット割りと縦横無尽に動くカメラワークにはさすがに目が回った。

公開前の予告編などですでに話題になっていたが、本作はクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』の夢の中の世界を連想させる世界観にインスパイアされているように思う。『インセプション』の街が折り曲がるシーンがそれだ。しかし『インセプション』は夢の世界のルール説明の意味合いが大きかったが、『ドクター・ストレンジ』では、アクションのための舞台としての意味合いが強い。特に難しいことを考えずに戦闘のみ集中することができるが、なにせ映像がスゴすぎるので、情報量に目と脳がついていくことができない。特に映画館で鑑賞した際はそれが躊躇だった。人間の処理できる情報の限界を超える圧倒的な映像を体験することができる。

アベンジャーズとの関連性

今作では、インフィニティ・ストーンの一つタイム・ストーンが今作ではキーアイテムとして登場する。時を操ることができるタイム・ストーンを用い、ラスボス「ドムマムゥ」との決戦に挑む。ドムマムゥをタイム・ストーンを使い、時間ループの中に閉じ込めて、取引に無理やり応じるような仕向ける、まるで家から帰ろうとしない借金取りのような戦法で、相手から「YES」を勝ち取るというもの。とてもヒーローとは思えない勝ち方を披露している。

また、エンド・クレジットシーンではソーが登場し、ドクター・ストレンジとのやりとりがある。これは、マイティ・ソーの3作目『マイティ・ソー バトルロイヤル』に繋がる場面として、登場している。

「CK」の評価

評価:良作

ドクター・ストレンジを好きになるかにかかっていると行っても過言ではない。個人的にはあまり好きではないが、魔法の用いての戦いはカッコよく、とても好みだ。圧倒的な映像を是非体験して欲しい。

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

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