『アントマン&ワスプ』アベンジャーズに繋がるラストにもっていかれる【ネタバレあり・評価】

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アントマン』の続編となる『アントマン&ワスプ』。前作のノリと「家族愛」というテーマを継承しつつ、前作以上の強敵に挑む。ハンクとホープのためにスコットが一肌脱ぐ展開には、アントマンのヒーローとしての成長が見られる。ストーリー、演技、アクションどれも高水準であるが、エンド・クレジットシーンに全てを持っていかれるのが少々勿体無いところ。

 

アントマン&ワスプ 映画 ディズニー マーベル

引用:アントマン&ワスプ公式サイトより
目次

作品情報

あらすじ

元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。あと3日でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。そんな彼らの前に、ピム博士の研究技術を狙い、壁をすり抜ける謎の敵ゴーストが現れ……。引用:アントマン&ワスプ : 作品情報 - 映画.com

 

スタッフ

監督

ペイトン・リード

製作

ケビン・ファイギ

製作総指揮

ルイス・デスポジー

ビクトリア・アロンソ

チャールズ・ニューワース

スタン・リー

共同製作

ミッチ・ベル

脚本

クリス・マッケーナ

エリック・ソマーズ

ポール・ラッド

アンドリュー・バレル

ガブリエル・フェラーリ

撮影

ダンテ・スピノッティ

編集

ダン・レーベンタール

クレイグ・ウッド

音楽

クリストフ・ベック

キャスト

ポール・ラッド

エバンジェリン・リリー

マイケル・ペーニャ

ウォルトン・ゴギンズ

ボビー・カナベイル

ジュディ・グリア

ティップ・“T.I.”・ハリス

デビッド・ダストマルチャン

ハナ・ジョン=カーメン

アビー・ライダー・フォートソン

ランドール・パーク

ミシェル・ファイファー

ローレンス・フィッシュバーン

マイケル・ダグラス

上映時間

118分

公開日

全米 2018年7月6日

日本 2018年8月31日

制作費・興行収入

制作費 

$162,000,000 (予想) 

興行収入 

北米 :$216,648,740

全世界:$617,260,330

 

引用:Ant-Man and the Wasp (2018) - IMDb

アントマン&ワスプ』のネタバレあり感想・レビュー

前作の評価はこちら

www.ck-uence.com

引き裂かれた家族の物語

本作では量子世界に取り残されたハンクの妻、ジャネットの救出のために奔走する姿が描かれている。救出のためには前作のラストで量子世界から帰還を果たしたスコットがキーとなる。しかしスコットは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でキャプテンに協力し、「ソコヴィア協定」に違反したために、2年間の自宅軟禁となっており、一歩でも外に出ることは禁じられている。しかもあと数日で、2年間の自宅軟禁が終わる状況で、家族を裏切ることになるとわかりつつ、ハンクとホープに協力するスコットは、メリットは何もないどころか、マイナスしかない状況で、ヒーローとしての自己犠牲の精神を見せる。家族のための戦う、等身大のヒーローを描いていた前作のアントマンが、ヒーローとして大きく成長する姿は、家族のために働く親としては共感できる部分が多いと思う。「例え家族を失望させてもやらないといけないことがある」といった言い訳を盾にしたことは働いていれば必ずあるだろう。うまくスコットの気持ちと観客の気持ちをリンクさせ、まるで自分がヒーローだと思わせる展開は、さすが世界中のマーケットに勝負をしている大作映画だと関心をする。

また「家族愛」というテーマは、今作でも引き継がれている。『マーベル・シネマティック・ユニバース』の個人的MVP、ハンクが今作でも最高の姿を見せてくれる。娘のホープと対立しながら、ジャネットが生きている可能性にかけ、量子トンネルを作り、自ら量子世界にジャクソンを迎えにいく姿には胸が熱くなる。量子世界を見事なビジュアルで表現した映像に、必死にジャネットを探すハンク。まさに「家族愛」という名シーンには圧倒される。本当にマイケル・ダグラス、最高だ。ジャネットの救出、スコットは自宅を出たことをバレず、晴れて自由の身となるハッピーエンドで幕を閉じる。嫌なところが一切ない、良い意味で安定の一作に仕上げている。流石である。 

 

ゴーストとのカーチェイス

今作の敵として登場するのが「ゴースト」。父の実験失敗により、物質をすり抜ける能力をまるで呪いのように授かってしまう。前作の敵とは違い、同じような能力を持つ相手ではないこともあり、前作のような小さくなった世界での戦いは鳴りを潜めるが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でお披露目したアントマンの巨大化能力などをうまく使って戦う姿はアイデアに溢れていて、それはそれで面白い。

特にラストのカーチェイスは、見事な出来栄えとなっている。小さくなったロボをかけて、アントマンとワスプ、ゴースト、そして闇ディーラーのバーチの一派が、三つ巴の争奪戦を繰り広げる。アントマンやワスプはもちろん、車が時に小さく、時に大きくなり敵を翻弄。様々なアイデアに飽きることがない。カーチェイス自体も、サンフランシスコの坂を舞台としているので、よくあるハイウェイや街中のカーチェイスとは一味違ったものを見ることができる。とても出来がいいのではないだろうか。

また別の話だが、ゴーストと似たような能力を持つブラザーが『マトリックス』にいた気がするが、それは考えないでおく。なんとなく衣装も似ているし、ローレンス・フィッシュバーンが出てるし、カーチェイスをやっているからなおさらそう思うのかも。 

ワスプだけじゃない!最高のバディたち

前作では、様々な種類のアリたちが相棒であり、中でもアントニーという空を飛ぶことができるアリが印象的で、儚く銃弾で散ったことにショックを受けたものだ。今作では、ワスプが相棒として共に戦う、バディムービーとなっている。アントマンよりもワスプは強く頼りになるので、バディとしては最高。だが今作では、ワスプの他にもバディが登場している。前作躍動した、スコットの泥棒仲間のデイヴやカートたちが今作でも登場、コミカルに映画を盛り上げ、今作では体を張って敵と戦う。バディとして、重要な局面で登場している。

また個人的に面白かった登場人物は、スコットを監視するFBIのジミー。マジックを習ったり、食事に行く気もあるなど、最高に良いやつで、良いアクセントになっている。このコミカルさが、MCUの中でも貴重なテイストとなっているので、ぜひこのテイストで行って欲しいものだ。

また今回は全体的にアリの描写が少なめなので、アリがあまり得意ではない筆者にとっては、非常にありがたい限り。その分、前作ほど子供向けではなくなっているとは思うが、十分老若男女が楽しめる作品にまとめている。 

ラストに持っていかれる!量子世界はアベンジャーズに関わってくるのか?

エンド・クレジットシーンには、ワスプ、ハンク、ジャネットが塵となり、量子世界に取り残されてしまうアントマンで幕を閉じる。『マーベル・シネマティック・ユニバース』の中では、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編ということもあり、今作でも驚愕のラストで終わりを迎える。正直、本編の余韻なんてあったもんじゃない。ようやく、アントマンアベンジャーズ完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場し、量子世界が、物語に関わってくるそうですので、予習として見ておいた方が作品である。

筆者「CK」の評価

評価:良作

「家族愛」のテーマ、抜群のカーチェイスシーンなどマジで高品質な一作。おすすめ!個人的には、巨大化したアントマンが、船からぬ〜っと顔を出す描写がウルトラマンっぽくて、最高!

 

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

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