『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』このラスト以上の「衝撃」は今後ないかもしれない【ネタバレあり・評価】

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『アイアンマン』から始まった『マーベル・シネマティック・ユニバース』、10年の集大成として公開されたのが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。初期メンバーはもちろん、フェーズ2・フェーズ3で新たに登場したヒーローたちも総出演。『アベンジャーズ』の名にふさわしい圧倒的なスケールの作品となっている。

そして何より、どのアメコミ映画でも選択したことはないラストにより、観客をこれ以上ない「衝撃」を与えたある種の問題作。その「衝撃」は、これ以上の映画体験はないのではないだろうかと心配になるほどだった。まだこの「衝撃」を体験していない人は、ぜひネタバレなしの状態で『インフィニティ・ウォー』を観て欲しい。

アベンジャーズインフィニティ・ウォー 映画 ディズニー

引用:『アベンジャーズインフィニティ・ウォー』公式サイトより
目次

作品概要

あらすじ

6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。引用:アベンジャーズ インフィニティ・ウォー : 作品情報 - 映画.com

キャスト

ロバート・ダウニー・Jr.
クリス・ヘムズワース
マーク・ラファロ
クリス・エバンス
スカーレット・ヨハンソン
ベネディクト・カンバーバッチ
ドン・チードル
トム・ホランド
チャドウィック・ボーズマン
ポール・ベタニー
エリザベス・オルセン
アンソニー・マッキー
セバスチャン・スタン
トム・ヒドルストン
イドリス・エルバ
ピーター・ディンクレイジ
ベネディクト・ウォン
ポム・クレメンティエフ
カレン・ギラン
デイブ・バウティスタ
ゾーイ・サルダナ
ビン・ディーゼル
ブラッドリー・クーパー
グウィネス・パルトロウ
ベニチオ・デル・トロ
ジョシュ・ブローリン
クリス・プラット
ダナイ・グリラ
レティーシャ・ライト
ウィリアム・ハート
ウィンストン・デューク
フローレンス・カスンバ
ジェイコブ・バタロン
ケリー・コンドン
アリアナ・グリーンブラット
マイケル・ジェームズ・ショウ
キャリー・クーン
トム・ボーン=ローラー
テリー・ノタリー
ロス・マーカンド
サミュエル・L・ジャクソン
コビー・スマルダース

スタッフ

監督

アンソニー・ルッソ
ジョー・ルッソ
製作

ケビン・ファイギ

製作総指揮

ルイス・デスポジー
ビクトリア・アロンソ
マイケル・グリロ
トリン・トラン
ジョン・ファブロー
ジェームズ・ガン
スタン・リー
共同製作

ミッチ・ベル

脚本

クリストファー・マルクス
ティーブン・マクフィーリー
撮影

トレント・オパロック

美術

チャールズ・ウッド

衣装

ジュディアナ・マコフスキー

編集

ジェフリー・フォード
マシュー・シュミット

上映時間

150分

公開日

日米:2018年4月27日

制作費・興行収入

制作費

$321,000,000(推定)

興行収入

北米:$678,815,482

全世界:$2,048,709,917

引用:Avengers: Infinity War (2018) - IMDb

 前作の批評


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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレあり感想・レビュー

今作を未鑑賞の方は、ネタバレを見てしまうと非常に貴重な体験を台無しにしてしまう可能性があります。以下の文章はネタバレありの文章ですので、ご注意ください。

マーベル・シネマティック・ユニバース』10年の集大成

2008年公開の『アイアンマン』から始まった『マーベル・シネマティック・ユニバース』。そこから10年で、18作品もの作品が製作されてきた。

最初のヒットは『アイアンマン』だが、最初の到達点は『アベンジャーズ』だっただろう。フェーズ1で登場したヒーロー(アイアンマン・ハルク・ソー・キャプテンアメリカと、単体の作品となったヒーローだけでも4人)が一同に会した映画などこれまでなかったし、それを成功するは誰も考えてなかっただろう。しかしそれを見事に成功させた。

フェーズ2では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『アントマン』、フェーズ3では『ドクター・ストレンジ』『スパイダーマン』『ブラックパンサー』と、順調にユニバースを拡大していった。それらのヒーローのアベンジャーズ参戦となるのがとなるのが本作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』だ。まさに今作のために『マーベル・シネマティック・ユニバース』を拡大させてきたと言っても過言ではない。MCUの集大成となる作品となっている。

個人的にはお気に入りの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が本作でようやく『アベンジャーズ』に登場となるのが嬉しい限り。

フェーズ2の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』には登場してもよかったのだが、サノスの娘「ガモーラ」と「ネピュラ」が登場するなど「インフィニティ・ストーン」とラスボスの「サノス」との関係が深いということもあり、サノスとの直接対決を迎える本作で参戦となった。

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最強のヴィラン「サノス」の革命

『インフィニティ・ウォー』の内容に入っていこう。

本作の懸念点は、『エイジ・オブ・ウルトロン』の時点ですでに飽和状態だったヒーローがその倍近くになり、それに伴いストーリーが大味になるなってしまうことだ。その懸念点は半分当たっていたが、半分はハズレていた。

懸念が的中した部分はヒーロー同士が会うシーンだろう。かなり大味な出会いとなってしまっている。特にガモーラを連れ去られたGOGチームとアイアンマン、ドクター・ストレンジスパイダーマンが出会うシーンは、半ば強引にくっつけた感は否めない。そこに時間を割いても仕方ないし、一応理由もあったのだが、丁寧だったらもっと良くなったと思う。

しかし、全体的な構成は非常にシンプルかつ、整理されていたので、混乱する場面はなかった。

前作の『エイジ・オブ・ウルトロン』は、非常に考える要素が多かった。冒頭のヒドラ撃滅作戦や、ウルトロンの誕生、マインド・ストーンを使い「ヴィジョン」を誕生させるなど、要素が多く、またそれに関する説明時間も短かった。

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今作では最初から最後までサノスとの戦いの視点で進む。いや、むしろサノスの視点を中心に構成されているので、登場人物が非常に多くても理解することができた。

突っ込んだ考え方をすると、サノスがインフィニティ・ストーンを手に入れるため、数々の障害(アベンジャーズのヒーローたち)をのりこえ、最後に目的を達成させ、革命を成功させるストーリーだとも思えなくもない。つまりは、今作の主人公はある意味でサノスなのだ。

最強パワーをもつサノス

今作でのサノスは、『アベンジャーズ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で登場した時のようなラスボス感は薄めだ。物静かで淡々と目的を果たし、悲しみの表情を見せる。

アベンジャーズ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を仕事中のサノスだとすると、今作はプライベートのサノスを見ることができる。だが『ダークナイト』のジョーカーのような狂人ではないし、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーのような魅力もない。

少々ヴィランとしての魅力が少なめだと思っていたが、今作でここまでじっくりとサノスのキャラクターを掘り下げるとサノスを理解を示すことはできずとも、多少の感情移入をしてしまう。

 

またヴィランの魅力という面では、圧倒的なパワーを持っていることが挙げられるだろう。ハルクを殴り合いで制する冒頭で観客の度肝を抜き、多彩なアベンジャーズ即興チームの奇襲をもろともしない。結局、サノスが受けたダメージといえばアイアンマンのパンチが顔を直撃した時と、ソーが新たに手にした斧「ストームブレイカー」での一撃の2回ぐらい。アベンジャーズが束でかかってもほとんどダメージを与えられない、まさに最強のヴィランである。

そのサノスをここまで掘り下げることができたもの、ヒーローたちそれぞれの下地があってこそであり、次作で完結という2部構成ということもあるからである。MCUだからこそできたのではないだろうか。

映画史上に残る「衝撃」

サノスの目的が達成されるラストは衝撃的なものだ。

アベンジャーズを全く寄せ付けないパワーとすでに手にしているインフィニティ・ストーンを使い、全ての石を集めたサノス。一瞬のスキをつき、ソーがストームブレイカーによる一撃をサノスに食らわせる。重傷を負いながらも集めたインフィニティ・ストーンの力を使った「デスパッチン」により、チリとなっていく人々。希望を見せた後の絶望。アベンジャーズがこれまで守ってきた人々の半分がチリして消え去るという衝撃のラストを幕を閉じる。ヒーロー映画でこれ以上の大敗はないのではないだろうか。

マーベル・シネマティック・ユニバース』18作品で、積み上げてきたことが全て崩壊させるという画期的な結末を受け、残されたアベンジャーズメンバーは、どのようにそこから這い上がるのだろうか。その意味で、本作の本当の評価は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見た上で判断となるだろう。『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』の2作品は2つで1つの作品と考えるべきかもしれない。

 

しかし、サノスの強さと共にロキが簡単に殺されてしまうオープニングに始まり、ヒーロー同士の共闘、仲間の危機に登場するキャプテン・アメリカとソー、ドクター・ストレンジVSサノス、アイアンマンVSサノス、そして衝撃のラストなど、次々と思い起こさせる至福のシーンの数々を今作では味わえるのだ。一つの映画でここまでを盛り込むことを可能なこと、それ自体が衝撃だ。新たな大衆映画の金字塔だと思う。

アベンジャーズ/エンドゲーム』への伏線

もう今作の全てが『エンドゲーム』の伏線である。ぶっちゃけ今作を見なければ『エンドゲーム』は最初から理解できない、ついていけない。この衝撃のラストを見て、続きが気にならない人がいるとは思えないが、『インフィニティ・ウォー』を見ることは絶対である。

強いて言えば、今作で登場しなかったヒーローがいる。なぜ登場しなかったのかが、大きく『エンドゲーム』に関わってくると考えられる。その意味でも『マーベル・シネマティック・ユニバース』の次作も見ておいた方がいいと思う。

また、エンドクレジット・シーンでフューリーがポケベルで助けを呼んだ相手が『キャプテン・マーベル』なので、『エンドゲーム』では大きくキャプテン・マーベルが関わって来るだろう。

「CK」の評価

評価:大傑作

細かなところを見ていくと完成度はそこまでではないと思う。だがそれ以上に映画史に残る「衝撃」を観客に与えることができたのは、MCUが世に送り出してきた19作品の蓄積があったからこそ。『アベンジャーズ』だからこその映像体験を与えてくれたことに感謝したい。そして、アベンジャーズ最終章『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、しっかりと完結した姿を見せて欲しい。 

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

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