【悲劇】アカデミー賞を逃した名作映画10選

映画人の永遠の憧れ、アカデミー賞。毎年、栄冠を目の前にして受賞を逃した名作たち。その中から、10作品を厳選して紹介。

目次

ソーシャル・ネットワーク

ソーシャル・ネットワーク 映画 アカデミー賞

引用: Yahoo!映画より

デヴィッド・フィンチャー監督作。Facebookの生みの親、マーク・ザッカーバーグを描いた一作。過去と現在が交互に展開し、マークが失っていったものたちを丹念に描き出す。

フィンチャーの演出とアーロン・ソーキンの脚本が見事に融合した100点満点の大傑作。CKのオールタイムベストのナンバーワンの作品が、『ソーシャル・ネットワーク』。

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他を寄せ付けぬ圧倒的な完成度を武器に賞レースを独走していたが、最後の最後に神に見放された。「#MeToo」で失脚したワインスタインによって猛烈なキャンペーンを行った『英国王のスピーチ』がオスカーを受賞。理不尽さには、落胆しました。しかも監督賞まで逃すおまけ付き。会員の皆さんは、フィンチャーが本当に嫌いなんですね?

ソーシャル・ネットワーク』を始め、受賞した『英国王のスピーチ』、『ブラック・スワン』『ザ・ファイター』『127時間』など近年稀にみるレベルが高い作品が揃った年ではあったが、その中でも『ソーシャル・ネットワーク』は突出していた。受賞を逃したことは、つくづく残念に思う。

アカデミー会員に嫌われていると噂のデヴィッド・フィンチャーは果たして、アカデミー賞を取ることができるのだろうか?映画界を見限ってドラマに行かないで!新作映画をお待ちしております。

ラ・ラ・ランド

ラ・ラ・ランド 映画 アカデミー賞

引用:映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト

ロサンゼルスを舞台に、それぞれ夢を追っているをカップルをワクワクする音楽とダンス、そしてハリウッドの名作のオマージュで彩るミュージカル作品。

ハリウッドで仕事をするいわゆる業界にとっては、シンパシーを感じやすい作品。オスカーを期待され、順調に受賞への道のりを歩んでいたが、あと一歩というところでオスカーが手を離れていった。しかも受賞作を間違えて発表という世紀の大失態に巻き込まれ、まさに目の前でアカデミー賞を逃した。名前を呼ばれてスピーチ途中で間違いだと言われる知らされる、まさに天国から地獄。今後はないことを願います。

デミアン・チャゼルが監督賞、エマ・ストーンが主演女優賞を受賞しております。

ラ・ラ・ランド』の評価はこちら

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6才のボクが、大人になるまで

6才のボクが、大人になるまで 映画 アカデミー賞

引用:Yahoo!映画

主人公であるメイソン・ジュニアを演じるエラー・コルトレーンを12年間(6才から18才まで)にわたり撮影、成長する姿を一人の俳優で撮影しきった驚愕の一作。エラー・コルトレーンはもちろん、父親を演じたイーサン・ホーク、母親を演じたパトリシア・アークエットなども12年にわたる撮影を行いました。またパトリシア・アークエットは、本作で助演女優賞を受賞した。

子供から青年への成長を毎年撮影することで、演出するという歴史上の誰もやったことがないコンセプトの作品をやりきった監督・脚本のリチャード・リンクレイター。そして、それに資金を提供したプロデューサーもよくこの無謀な作品を完成をさせました。アカデミー賞に値する作品ですが、その年に受賞したのは、99%ワンカットで作り上げた『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』。両者とも技術的に驚くべき作品が揃った年でした。

市民ケーン

市民ケーン 映画 アカデミー賞

歴代の「アメリカ映画ベスト100」で1位を獲得した歴代最高の名作『市民ケーン』。監督・製作・脚本・主演の4役をこなしたオーソン・ウェルズ、魂の一作。

「バラのつぼみ」という言葉を残して亡くなった新聞王ケーンの生涯をケーンと久しかった人たちの証言を元にあぶり出していく。「バラのつぼみ」の意味がわかるラストは、オールタイムベストの意味がわかります。

パンフォーカスや、クローズアップなどの斬新な映画技法を多く取り込み、映像演出の領域を広げた映像の教科書。一度は必ず見ておくべき一本。

実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルとした作品で、それに激怒したハースト自身の妨害工作により、興行的に失敗。アカデミー賞脚本賞の1部門受賞のみに終わった。

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グッドフェローズ

グッドフェローズ 映画 アカデミー賞

引用:シネマトゥデイ

アカデミー賞に拒まれ続けたマーティン・スコセッシの名作。ヘンリー・ヒルというマフィアの世界で生きた実在の男を題材とした作品。今作で「スコセッシといえばマフィア映画」を印象付けた。

カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した『タクシー・ドライバー』や『レイジング・ブル』など、アカデミー賞を受賞するチャンスはあったがことごとく受賞を逃し、スコセッシは、「無冠の帝王」と呼ばれるようになる。

グッドフェローズ』が公開された1990年第63回アカデミー賞は、『ゴッドファーザー PART III』や、社会現象となった『ゴースト/ニューヨークの幻』がノミネートを果たし、ダンス・ウィズ・ウルブズ』に作品賞を受賞した。またしてもオスカーを逃したスコセッシが「無冠の帝王」の名を返上したのは、2007年の『ディパーテッド』まで17年待たないとならない。

メリー・ポピンズ

メリー・ポピンズ 映画 アカデミー賞

引用:映画.com

ミュージカル映画の傑作『メリーポピンズ』。実写とアニメーションの合成が多用された独特の作風で注目を浴びた。傘に差したメリーポピンズが空から降りてくるシーンは永遠の名シーン。

本作の製作は「ウォルト・ディズニー・カンパニー」。2002年に創設された長編アニメ部門では子会社のピクサーの活躍もあり、まさに敵なしの状態だが、ディズニーの実写映画となるとアカデミー賞と非常に相性が悪い。本作で初の作品賞ノミネートを果たしたが受賞はならず、ディズニーの次のノミネートは作品賞史上初のアニメでのノミネートとなった『美女と野獣』まで待たねばならない。

また、2019年に50年ぶりの続編『メリー・ポピンズ/ リターンズ』が公開された。 

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望

スターウォーズ 映画 アカデミー賞

引用:シネマカフェ


伝説はここから始まった!説明不要のメガヒットシリーズの第1作目。意外かもしれませんが、アカデミー賞にノミネートされています。

娯楽大作は受賞はおろか、ノミネートすら難しい中、本作は10部門にノミネートされ、編集賞や視覚効果賞など6部門を受賞しております。惜しくも作品賞と監督賞は、『アニー・ホール』のウディ・アレンが受賞。『スター・ウォーズ』の生みの親、ジョージ・ルーカスは未だにオスカーを受賞しておらず、本作以降のスター・ウォーズシリーズでは、ノミネートを果たした作品もありません。

プライベート・ライアン

プライベート・ライアン 映画 アカデミー賞

引用: Yahoo!映画より

スティーブン・スピルバーグ監督作。スピルバーグ監督の戦争映画と言えばアカデミー賞、作品賞と監督賞を受賞した『シンドラーのリスト』を思い浮かぶ人もいると思いますが、今作ではより戦闘シーンの描写が多く、冒頭20分のノルマンディー上陸作戦は、地獄のような戦場を完全映像化している。

プライベート・ライアン』では、スピルバーグが監督賞を受賞したが、作品賞は『恋に落ちたシェイクスピア』がサプライズ受賞している。

 

明日に向って撃て!

明日に向って撃て! 映画 アカデミー賞

引用:Amazon.co.jp

アメリカン・ニューシネマの代表的作品『明日に向って撃て!』は、監督ジョージ・ロイ・ヒル、主演ポール・ニューマンロバート・レッドフォードという最強のスリートップで作り上げた至極の一作。

実在の人物、ブッチ・キャシディザ・サンダンス・キッドの物語を映画化。銀行強盗を繰り返していたブッチとキッドが刺客に追われ、ボリビアを目指す。永遠に胸に残り続けるラストシーンは映画史上に残る屈指のラスト。

アカデミー賞は、同じくアメリカン・ニューシネマの傑作『真夜中のカーボーイ』が受賞、『明日に向って撃て!』は受賞をすることは出来なかった。しかし、同じスリートップで作り上げた次作『スティング』で見事アカデミー賞を受賞を果たした。

パルプ・フィクション

パルプ・フィクション 映画 アカデミー賞

引用:Amazon.co.jp

カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した、クエンティン・タランティーノ監督作。いくつもの短編の時間軸シャッフルした独特の展開、全く新しい映画の形を作り上げている。タランティーノ節が炸裂の記念すべき作品。

フォレスト・ガンプ/一期一会』がその年の作品賞を受賞。タランティーノ作品は、『イングロリアス・バスターズ』や、『ジャンゴ 繋がれざる者』など、いくつもの作品がアカデミー賞に迫ったが、いまだに受賞には届いていない。

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『ブラックパンサー』日本人には理解が難しい⁈黒人による黒人のためのヒーロー映画【ネタバレあり・評価】


2018年はマーベルの年となった。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『アントマン&ワスプ』が公開・大ヒットしたことはもちろんだが、その中でも『ブラックパンサー』の登場は、アメコミ映画の新たな扉を開いたと言っても過言ではない。アフリカ系のスタッフ・キャストで固めて製作された世界初の作品となった今作は、北米では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を超えるヒットで2018年ナンバーワンの映画となった。内容も絶賛の声も理解できる出来栄えだったと思う。

ブラックパンサー 映画 感想

引用:ブラックパンサー公式サイト
目次

 

作品情報

あらすじ

アフリカの超文明国ワカンダの若き国王ティ・チャラが、漆黒のスーツと鋭い爪を武器に戦うブラックパンサーとして活躍する。絶大なパワーを秘めた鉱石「ヴィブラニウム」が産出するアフリカの国ワカンダは、その恩恵にあずかり目覚しい発展を遂げてきたが、ヴィブラニウムが悪用されることを防ぐため、代々の国王の下で世界各国にスパイを放ち、秘密を守り通してきた。父の死去に伴い、新たな王として即位したティ・チャラは、ワカンダの秘密を狙う元秘密工作員の男エリック・キルモンガーが、武器商人のユリシーズ・クロウと組んで暗躍していることを知り、国を守るために動き始めるが……。引用:ブラックパンサー : 作品情報 - 映画.com

キャスト

チャドウィック・ボーズマン
マイケル・B・ジョーダン
ルピタ・ニョンゴ ダナイ・グリラ
マーティン・フリーマン
ダニエル・カルーヤ
レティーシャ・ライト
ウィンストン・デューク
アンジェラ・バセット
フォレスト・ウィテカー
アンディ・サーキス
フローレンス・カスンバ
ジョン・カニ
スターリング・K・ブラウン
アタンドワ・カニ
デンゼル・ウィテカー
セバスチャン・スタン

スタッフ

監督

ライアン・クーグラー

製作

ケビン・ファイギ

製作総指揮

ルイス・デスポジー

ビクトリア・アロンソ

ネイト・ムーア

ジェフリー・チャーノフ

スタン・リー

共同製作

デビッド・J・グラント

原作

スタン・リー

ジャック・カービー

脚本

ライアン・クーグラー

ジョー・ロバート・コール

撮影

レイチェル・モリソン

編集

マイケル・P・ショーバー

クローディア・カステロ

上映時間

134分

公開日

北米公開

2018年2月16日

日本公開

2018年3月1日

制作費・興行収入

制作費

$200,000,000 (推定)

興行収入

北米: $700,059,566

全世界: $1,347,071,259

引用:Black Panther (2018) - IMDb

ブラックパンサー』のネタバレあり感想・レビュー

最高のビジュアルのブラックヒーロー誕生

ブラックパンサーは「バットマン」に次ぐ、新たなダークヒーローである。

ブラックパンサーの初登場は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。今作では『シビル・ウォー』の1週間後が舞台となっている。

まるで『ダークナイト』をイメージするかのような夜の戦闘シーンの連続で、暗闇に紛れて敵を倒す文字通りブラックヒーローの戦い方が見ることができ、お披露目がメインの『シビル・ウォー』の昼間の戦いとは大きく違う。

暗闇の中から見える黒豹をイメージしたブラックパンサーのスーツのビジュアルは秀逸。アイアンマンやウォーマシンといった、いかにもロボットといったビジュアルとは正反対でとてもシンプルだ。

ブラックパンサーには、ロケットなどの飛び道具はついておらず、ヴィブラニウム製の爪か、ダメージを蓄積して相手に跳ね返す衝撃波、そして己の肉体で戦闘を行う肉体派のヒーローである。スーツには物語のキーとなる鉱石ヴィブラニウムを使っているため、ダメージは少ないようだが、敵に好きなようにやられても立ち上がる姿には、王様でありながら泥臭いヒーローであることを示している。黒人が受けてきた歴史を見事に象徴するブラックヒーローである。

個人的には、全てを犠牲にして戦うバットマンの方が断然好みである。トラウマであるコウモリをシンボルとして、肉体にドーピングをせずに生身の身体で戦う彼こそがダークヒーローだと思うのだ。だが自分自身ではなく、王様として王国の影として戦うブラックパンサーも、ダークヒーローとして相応しいと思う。

中盤で、ティ・チャラが王位を奪われて瀕死の状態になり、そこからの復活する展開には、胸が熱くなるし、『ダークナイト』や『007』で良くある、スーツの新機能を使ったジョークも好きなのだが、どこか乗り切れなかったのが正直なところ。

マイケル・B・ジョーダン生身の演技が光る、新たなヴィラン

ブラックパンサー』のヴィラン「キルモンガー」を演じるのは、マイケル・B・ジョーダン。監督のライアン・クルーガー。ライアン・クルーガーの「フルートベール駅で」「クリード チャンプを継ぐ男」で主演を務めており、今回で3回目のタッグとなる。

キルモンガーは叔父の前国王ティ・チャカによって父を殺され、その復讐と父の悲願達成のため、ワカンダを王位を狙っている。

正直、彼が主役と言っても過言ではないほどのヴィランである。人間味に溢れ、冷徹かつティ・チャラを超えるパワーを持っている。ヴィランとして多くの魅力を持っているのだが、演じるのは黒人俳優で、もっとも勢いがある若手俳優である、マイケル・B・ジョーダンこそが最大の魅力だと思う。

マイケル・B・ジョーダンの完璧な肉体に、何をしでかすかわからない不安定さ。それでいて、青年が虚勢を張っているかのような弱さ。その弱さが王国に乗り込み、ティ・チャラに王位をかけた決闘を申し込むシーンに全てが集約されているように思う。自信満々にティ・チャラの前に現れ、自分の正体を明かす時の怒りと悲しみ、そして決意が入り混じったかのような表情を見せる。ジョーダンの屈指の演技を見ることができる。

また、今作を渋谷の劇場で鑑賞したのだが、日本とは思えないほど外国人が多く、外国人の女性はマイケル・B・ジョーダンの身体に、キャーキャー声を出して喜んでいた。正直、イケメン教師の授業を受けている女子高生のようなうっとうしさで、大変目障りだったのだが黒人にとって彼は相当な人気かつ魅力的であるということは理解できた。そういう珍しい体験ができたのも、この映画だったから、と納得をすることにしよう。

何故ここまでヒットしたのか?世界初の黒人ヒーロー映画

今回の舞台は、ワカンダというアフリカの国(どう見ても街や村のような規模感だが、それは『マイティ・ソー』の「アスガルド」でも感じることではあったので、スルーすることにする)。ヴィブラニウムという宇宙から落ちてきた恵みによって、地球でもっとも高度な文明となったワカンダは、そのことをずっと他国に隠してきた。まさに黒人にとってユートピアとも言えるワカンダの国王が、隠れて世界を救うヒーローとして影ながら戦っている展開は、まさに黒人の理想を具現化したかのような世界だ。

何せ、世界の中心は間違いなくワカンダなのだ。その世界をスタッフ・キャストがほぼ黒人で制作されたというのは、これまで迫害を受けてきた黒人にとっては画期的なことで、こぞって映画館に見に行ったことは想像に難くない。しかしそのパワーで、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を超えるヒットを生み出すことができたということに意味があるのはないだろうか。

 

とまあ、色々書いたのだが、結局のところ黒人じゃないとこの映画の価値がよくわからないというのが正直なところ。

物語単体で言うと、良くできてはいるが、大絶賛するほどの作品ではなく、黒人が作り上げたヒーロー映画としての価値で、特大の大ヒット、そして『ダークナイト』や『ローガン』が叶わなかったアメコミ史上初のアカデミー賞ノミネートまで勝ち取ってしまうことが驚きなのだ。黒人の魅力いっぱいの作品で、ここまで需要があることを示すことができた歴史的な一作である。

アベンジャーズとの接点

ブラックパンサーは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にすでに登場しており、今作では、ブラックパンサーはもちろんのこと、『シビル・ウォー』にも登場していたマーティン・フリーマン演じるCIAのロスも出演している。

マーベル・シネマティック・ユニバース』では、次作が『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』となっており、ヴィブラニウムが今後大きな役割を果たすことが予想される。もちろん、ブラックパンサーも登場予定で、エンド・クレジット・シーンは『シビル・ウォー』ヒドラからの洗脳を解くために冷凍されていたバッキーが目覚めるシーン。いよいよ『アベンジャーズ』への準備万端ということで幕を閉じる。

『シビル・ウォー』の続編、『インフィニティ・ウォー』の前作という位置になるかと思う。

「CK」の評価

評価:良作

黒人や製作の背景を抜きにすると、個人的にはあまりハマるポイントが少なかった一作。だが、決して良くないわけではないので、見て欲しい一作ではある。

 

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』MCU最高傑作!映画史に残るラストを見逃すな!【ネタバレあり・評価】

マーベル・シネマティック・ユニバース』第10作目の記念作となった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。これまでのMCUとは一線を画したコミカル、かつ地球を飛び出し宇宙を舞台としたスペースオペラ作品となっている。控えめに言って『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は『スター・ウォーズ』や『ブレードランナー』などと肩を並べる、新たなSF映画の金字塔であり、MCUシリーズの最高傑作である。特にラストは、正に映画史に残るほどの出来栄え。ぜひともその目に焼き付けてほしい。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー マーベル アベンジャーズ

引用:Yahoo!映画より
目次

作品情報

あらすじ

自らを「スター・ロード」と名乗り、いい加減な性格でプレイボーイなトレジャーハンターのピーター・クイルは、ある日、惑星モラグの廃墟で謎の球体「オーブ」を見つけ、盗み出すことに成功する。しかし、そのオーブは銀河を滅亡させるほどの力を宿したパワーストーンで、暗躍する「闇の存在」が探し求めていたものだった。オーブを狙う者たちに追われ、凶悪犯だけが収容されるという銀河一危険な収容所に入れられてしまったピーターは、そこで一緒になったロケット、グルート、ガモーラ、ドラックスと協力して脱獄。たまたま利害関係が一致しただけで信頼関係もない5人は、内輪もめを繰り返しながら逃亡を続けるが、そんな彼らに「闇の存在」の魔の手が迫る。引用:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : 作品情報 - 映画.com

キャスト

クリス・プラット
ゾーイ・サルダナ
デビッド・バウティスタ
ビン・ディーゼル
ブラッドリー・クーパー
リー・ペイス
マイケル・ルーカー
カレン・ギラン
ジャイモン・フンスー
ジョン・C・ライリー
グレン・クローズ
ベニチオ・デル・トロ
ジョシュ・ブローリン

スタッフ

監督

ジェームズ・ガン

製作

ケビン・フェイグ

製作総指揮

ルイス・デスポジー

アラン・ファイン

ビクトリア・アロンソ

ジェレミー・レイチャム

ニック・コルダ

スタン・リー

脚本

ジェームズ・ガン

ニコール・パールマン

撮影

ベン・デイビス

編集

フレッド・ラスキン

クレイグ・ウッド

ヒューズ・ウィンボーン

上映時間

121分

公開日

アメリカ公開

2014年8月1日

日本公開

2014年9月13日

制作費・興行収入

製作費

$170,000,000

興行収入

アメリカ: $333,176,600

全世界: $774,176,600

 

引用:Guardians of the Galaxy (2014) - IMDb

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のネタバレあり感想・レビュー

次作の評価はこちら

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ジェームズ・ガンが作り上げた、新たなスペースオペラ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は間違いなく、21世紀最高のSF映画である。まさか70・80年代の洋楽の懐メロを全編にわたってBGMとして使用したSF映画が2014年に誕生した奇跡に感謝!そして、それを作り出したセンスには脱帽!

主人公のクイルがSONYの初代ウォークマン(テープ!)でレッドボーンの『Come And Get Your Love』を聴きながらノリノリで任務を遂行するオープニングは斬新さに溢れており、観客の心を掴んで離さない。イヤホンで音楽を聞いてて、ついノリノリになって歌うフリをしてしまい、恥ずかしくなるあの感じを荒れ果てた惑星の中で全力でやっているからこそ最高なのだ!

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー オリジナル・サウンドトラック

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クリス・プラットの自分の世界に浸りきっているのにも関わらず、どこか憎めないクイルが抜群にマッチしている。

SFというジャンルに懐メロで勝負した、その度胸にはまさに脱帽。すげえなジェームズ・ガン!このノリは彼にしか作れない。何せ、緑の肌をもつ暗殺者のガモーラ、上半身裸の筋肉ムキムキの戦士ドラックス、意思がある木のグルート、銃をぶっ放す賞金稼ぎのアライグマのロケットと、書き起こすと全く伝わらないキャラクターたちが仲間になるのだから。それらのメンバー紹介がメインの予告編でこんな傑作になることを想像することは不可能。

ジェームズ・ガンの強烈な演出に引っ張られて、他の映画とは全く違う強烈かつ独特なノリを作り出しているが、物語は割と王道、はぐれ者たちが団結していくのはよくある設定で実にシンプル、またパワー・ストーンをめぐって戦う構図もわかりやすい。練りに練った物語を楽しむというよりは、ノリを楽しむ映画なので、そのノリが楽しめない人にはあまり良い印象は残らないかもしれないが、ハマる人はドはまりするだろう。筆者は、もちろん後者。最高のロックンロールムービーである。

映画史に残るラスト

オープニングの流れももちろん最高ではあるが、今作最高のシーンは間違いなくラストの敵を倒すまでの一連のシークエンスである。正直その出来は『マーベル・シネマティック・ユニバース』史上、いやすべての映画史上最高といっても過言ではない。

キーアイテムのパワーストーンが敵のロナンに奪われ、絶体絶命のその時、ロナンの前でBGMもなく自ら歌いながら、そこまで上手くない踊りをノリノリで踊り始めるクイル。

敵、味方、観客、全員が状況を理解できない中、クイルは周りの目など意に介さず、踊りは激しさを増していく。驚き、意外性、ユーモア、いい意味でのカッコ悪さ、絶体絶命の場面での踊りにはそのすべて詰まっている。

踊りが時間稼ぎであり、ロナンが踊りに気を取られている隙に、ドラックスとロケットがパワー・ストーンがついているハンマーを破壊。ロナンの手を離れた一瞬で、クイルがパワー・ストーンを奪い返す。

パワー・ストーンの力にもだえるクイル。クイルを助けようと手を差し出すガモーラ。クイルの脳裏をよぎる、母との最後の記憶。差し出された手をつなげなかったクイルのトラウマ。それをガモーラと手を繋ぐことにより乗り越え、また最初は殺し合いをしていたガモーラとの信頼という新たな関係性を視覚的に伝えている。

その関係性に、ドラックスとロケットも加わり、真にチームが誕生する。

「俺たちは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(銀河の守護者)」とチーム名まで伝える非の打ちどころがない。最後にナンをパワー・ストーンの力を使って倒し、物語は終結する。

ユーモア、驚き、感動、様々な要素を詰め込み、破綻せずに伏線を視覚的に一点の隙も突っ込みもなく回収。他に例を見ない見事はシークエンスにただただ圧倒される。映画史に残る最高のシークエンスだ!

アベンジャーズとの関連は?

本作のキーとなっている「パワー・ストーン」は、「インフィニティ・ストーン」と呼ばれる6つの宇宙のエネルギーの結晶の中の一つ。一瞬で惑星を破壊できるほどのパワーを持っており、「インフィニティ・ストーン」を全て手に入れることで、世界を支配することもできる。これを狙っているのが、アベンジャーズのラスボス「サノス」だ。『アベンジャーズ』で、ロキを使い「インフィニティ・ストーン」を狙ったように、全ての石を手に入れようと動いている。今作では、サノスの姿を初めて見ることができる。

「インフィニティ・ストーン」やサノスが直接『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』と絡んでくることもあり、それらの作品を見るためにも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を見ることは欠かせない。

筆者「CK」の評価

評価:大傑作

ジェームズ・ガンの作家性が爆発した映画史にも残る大傑作。愛おしいキャラクターたちと、圧倒的なビジュアルの全く新しいSF映画。サントラもおすすめなので、全てを楽しんで欲しい。

マーベル・シネマティック・ユニバース作品はこちら

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『アントマン&ワスプ』アベンジャーズに繋がるラストにもっていかれる【ネタバレあり・評価】

アントマン』の続編となる『アントマン&ワスプ』。前作のノリと「家族愛」というテーマを継承しつつ、前作以上の強敵に挑む。ハンクとホープのためにスコットが一肌脱ぐ展開には、アントマンのヒーローとしての成長が見られる。ストーリー、演技、アクションどれも高水準であるが、エンド・クレジットシーンに全てを持っていかれるのが少々勿体無いところ。

 

アントマン&ワスプ 映画 ディズニー マーベル

引用:アントマン&ワスプ公式サイトより
目次

作品情報

あらすじ

元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。あと3日でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。そんな彼らの前に、ピム博士の研究技術を狙い、壁をすり抜ける謎の敵ゴーストが現れ……。引用:アントマン&ワスプ : 作品情報 - 映画.com

 

スタッフ

監督

ペイトン・リード

製作

ケビン・ファイギ

製作総指揮

ルイス・デスポジー

ビクトリア・アロンソ

チャールズ・ニューワース

スタン・リー

共同製作

ミッチ・ベル

脚本

クリス・マッケーナ

エリック・ソマーズ

ポール・ラッド

アンドリュー・バレル

ガブリエル・フェラーリ

撮影

ダンテ・スピノッティ

編集

ダン・レーベンタール

クレイグ・ウッド

音楽

クリストフ・ベック

キャスト

ポール・ラッド

エバンジェリン・リリー

マイケル・ペーニャ

ウォルトン・ゴギンズ

ボビー・カナベイル

ジュディ・グリア

ティップ・“T.I.”・ハリス

デビッド・ダストマルチャン

ハナ・ジョン=カーメン

アビー・ライダー・フォートソン

ランドール・パーク

ミシェル・ファイファー

ローレンス・フィッシュバーン

マイケル・ダグラス

上映時間

118分

公開日

全米 2018年7月6日

日本 2018年8月31日

制作費・興行収入

制作費 

$162,000,000 (予想) 

興行収入 

北米 :$216,648,740

全世界:$617,260,330

 

引用:Ant-Man and the Wasp (2018) - IMDb

アントマン&ワスプ』のネタバレあり感想・レビュー

前作の評価はこちら

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引き裂かれた家族の物語

本作では量子世界に取り残されたハンクの妻、ジャネットの救出のために奔走する姿が描かれている。救出のためには前作のラストで量子世界から帰還を果たしたスコットがキーとなる。しかしスコットは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でキャプテンに協力し、「ソコヴィア協定」に違反したために、2年間の自宅軟禁となっており、一歩でも外に出ることは禁じられている。しかもあと数日で、2年間の自宅軟禁が終わる状況で、家族を裏切ることになるとわかりつつ、ハンクとホープに協力するスコットは、メリットは何もないどころか、マイナスしかない状況で、ヒーローとしての自己犠牲の精神を見せる。家族のための戦う、等身大のヒーローを描いていた前作のアントマンが、ヒーローとして大きく成長する姿は、家族のために働く親としては共感できる部分が多いと思う。「例え家族を失望させてもやらないといけないことがある」といった言い訳を盾にしたことは働いていれば必ずあるだろう。うまくスコットの気持ちと観客の気持ちをリンクさせ、まるで自分がヒーローだと思わせる展開は、さすが世界中のマーケットに勝負をしている大作映画だと関心をする。

また「家族愛」というテーマは、今作でも引き継がれている。『マーベル・シネマティック・ユニバース』の個人的MVP、ハンクが今作でも最高の姿を見せてくれる。娘のホープと対立しながら、ジャネットが生きている可能性にかけ、量子トンネルを作り、自ら量子世界にジャクソンを迎えにいく姿には胸が熱くなる。量子世界を見事なビジュアルで表現した映像に、必死にジャネットを探すハンク。まさに「家族愛」という名シーンには圧倒される。本当にマイケル・ダグラス、最高だ。ジャネットの救出、スコットは自宅を出たことをバレず、晴れて自由の身となるハッピーエンドで幕を閉じる。嫌なところが一切ない、良い意味で安定の一作に仕上げている。流石である。 

 

ゴーストとのカーチェイス

今作の敵として登場するのが「ゴースト」。父の実験失敗により、物質をすり抜ける能力をまるで呪いのように授かってしまう。前作の敵とは違い、同じような能力を持つ相手ではないこともあり、前作のような小さくなった世界での戦いは鳴りを潜めるが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でお披露目したアントマンの巨大化能力などをうまく使って戦う姿はアイデアに溢れていて、それはそれで面白い。

特にラストのカーチェイスは、見事な出来栄えとなっている。小さくなったロボをかけて、アントマンとワスプ、ゴースト、そして闇ディーラーのバーチの一派が、三つ巴の争奪戦を繰り広げる。アントマンやワスプはもちろん、車が時に小さく、時に大きくなり敵を翻弄。様々なアイデアに飽きることがない。カーチェイス自体も、サンフランシスコの坂を舞台としているので、よくあるハイウェイや街中のカーチェイスとは一味違ったものを見ることができる。とても出来がいいのではないだろうか。

また別の話だが、ゴーストと似たような能力を持つブラザーが『マトリックス』にいた気がするが、それは考えないでおく。なんとなく衣装も似ているし、ローレンス・フィッシュバーンが出てるし、カーチェイスをやっているからなおさらそう思うのかも。 

ワスプだけじゃない!最高のバディたち

前作では、様々な種類のアリたちが相棒であり、中でもアントニーという空を飛ぶことができるアリが印象的で、儚く銃弾で散ったことにショックを受けたものだ。今作では、ワスプが相棒として共に戦う、バディムービーとなっている。アントマンよりもワスプは強く頼りになるので、バディとしては最高。だが今作では、ワスプの他にもバディが登場している。前作躍動した、スコットの泥棒仲間のデイヴやカートたちが今作でも登場、コミカルに映画を盛り上げ、今作では体を張って敵と戦う。バディとして、重要な局面で登場している。

また個人的に面白かった登場人物は、スコットを監視するFBIのジミー。マジックを習ったり、食事に行く気もあるなど、最高に良いやつで、良いアクセントになっている。このコミカルさが、MCUの中でも貴重なテイストとなっているので、ぜひこのテイストで行って欲しいものだ。

また今回は全体的にアリの描写が少なめなので、アリがあまり得意ではない筆者にとっては、非常にありがたい限り。その分、前作ほど子供向けではなくなっているとは思うが、十分老若男女が楽しめる作品にまとめている。 

ラストに持っていかれる!量子世界はアベンジャーズに関わってくるのか?

エンド・クレジットシーンには、ワスプ、ハンク、ジャネットが塵となり、量子世界に取り残されてしまうアントマンで幕を閉じる。『マーベル・シネマティック・ユニバース』の中では、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の続編ということもあり、今作でも驚愕のラストで終わりを迎える。正直、本編の余韻なんてあったもんじゃない。ようやく、アントマンアベンジャーズ完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場し、量子世界が、物語に関わってくるそうですので、予習として見ておいた方が作品である。

筆者「CK」の評価

評価:良作

「家族愛」のテーマ、抜群のカーチェイスシーンなどマジで高品質な一作。おすすめ!個人的には、巨大化したアントマンが、船からぬ〜っと顔を出す描写がウルトラマンっぽくて、最高!

 

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『アントマン』小さくなるだけが能力じゃない!家族愛に包まれるアベンジャーズ史上最高の等身大ヒーロー【ネタバレあり・評価】

マーベル・スタジオ製作の『マーベル・シネマティック・ユニバース』フェーズ2のラストを飾るニューヒーロー『アントマン』。特殊なスーツを着用することにより、身長を1.5cmまで縮小させ、仲間のアリ達と協力しながら、ミッションを行う。一見地味な能力とユーモア溢れるアクション、そして何より骨太の家族愛をじっくりと堪能できるアベンジャーズ史上最高の等身大ヒーロー物語となっている。

 

アントマン 映画 マーベル アベンジャーズ

出典:アントマン公式サイトより
目次 

作品情報

あらすじ

仕事もクビになり、養育費が払えないため最愛の娘にも会えないスコット・ラング。そんな崖っぷちのスコットに、謎の男ハンク・ピムから意外な仕事のオファーが届く。それは、体長わずか1.5センチになることができる特殊スーツを着用し、「アントマン」になるというものだった。選択の余地がないスコットは渋々ながらもアントマンとなり、人生をやり直すための戦いに乗り出す。 引用:映画.com 

スタッフ

監督   :ペイトン・リード

製作   :ケビン・フェイグ

製作総指揮:ルイス・デスポジー

      アラン・ファイン

      ビクトリア・アロンソ

      マイケル・グリロ

      エドガー・ライト

      スタン・リー 

脚本   :エドガー・ライト

      ジョー・コーニッシュ

      アダム・マッケイ

      ポール・ラッド

撮影   :ラッセル・カーペンター

美術   :シェパード・フランケル

衣装   :サミー・シェルドン

編集   :ダン・レーベンタール

      コルビー・パーカー・Jr.

音楽   :クリストフ・ベック

キャスト

上映時間

117分

公開日

北米公開日:2015年7月17日

日本公開日:2015年9月19日

制作費

$130,000,000(推定)

興行収入

北米興行収入 $180,202,163, 17 December 2015

全世界興行収入: $519,445,163   引用:IMDb  

アントマン』ネタバレありの感想・レビュー

 正にディズニーとしてのヒーロー『アントマン

『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『マイティ・ソー』など、新たなヒーローを次々と生み出している「マーベル・スタジオ」。数々の世界を共有し、拡大し続けている「マーベル・シネマティック・ユニバース」の中でも異色のヒーローがこの『アントマン』だ。

ピム博士が開発した身体を1.5cmに縮小できるスーツを使い、敵と戦うスーパーヒーロー誕生の物語。刑務所から始まる物語が象徴するように、人生の瀬戸際にいる主人公スコット。生活のために再び犯罪に手を染めるが、ピム博士の強引な依頼により、愛する家族を取り戻すためにアントマンとなり、世界を救う。

面白いのは自身が使い捨てになるとわかっていて、依頼を受けるところだ。ピム博士も、娘のホープも、スコットを泥棒の世界から救ってくれるわけではない。それをわかっていて、娘のために依頼を受ける。泥棒でありながら、一人の父親であることを強調される。他にもピム博士がスコットをアントマンに選んだ理由を静かに語るシーンなど、作品全体が、家族愛に包まれている。まさにディズニーの理念をそのまま映画にしたかのようだ。敵との最終決戦では、娘を守るために戦うというお父さんに媚を売っているようにか思えないシーンを持ってくるあたりも周到である。わかっていても感動してしまう。

 

随所に子供向けともいうべきだろうか、ハリウッド大作ならではの映像を楽しむことができる。初めてスーツを着て縮小したバスタブのシークエンスや、同じ縮小の能力をもつ敵との対決は、『アントマン』ならでは。予告編で戦闘シーンなどが、ほとんど出してしまっているので、驚きは少ないが、1.5cmの世界をじっくり体験することができ、それだけでも価値がある。『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』などのリアル系の映像が多かった中で、差別化されている。他にも様々な種類のアリが登場(個人的には、アリに良い思い出がないのでキツい)するなど、子供が興味がありそうなものがうまく配置しており、飽きさせない。中でも、アントマンの相棒的なポジションの「アントニー」というアリ。羽が生えていて、アントマンを乗せて飛ぶことが可能で、銃弾に散った時は悲しく、スコットの叫びと共鳴するかのようだった。

家族愛から、アクションまでをこれでもかと詰め込んだ、これぞディズニーと思う一作。飾りのない、等身大のヒーローを楽しむことができる。

 

マイケル・ダグラス ー 最高の演技

今作でもっとも感動したのは、スーツを開発し、初代アントマンだったピム博士を演じるマイケル・ダグラスのくたびれた男の演技だ。ダグラスと言えば、『ウォール街』などのビシッとしたスーツを着て、自信満々に生きている男の役が多かったし、その印象が強かった。それが70歳近くの年齢を包み隠さずさらけ出し、寂しげで弱いながらも時にコミカルで、自分の信念を曲げないピム博士というキャラクターを完璧に作り上げている。

正直、『アベンジャーズ』や『アイアンマン』、個人的にMCUナンバーワンの『ガーデォアンズ・オブ・ギャラクシー』などの作品を見渡しても、ここまでのキャラクターはいなかったと思う。ラッドをアントマンにした理由を話シーンは、今作屈指の名シーン、いやMCUの中でも屈指の感動シーンではないかと思う。マイケル・ダグラスの演技だけでも見る価値はあると思う。 

ファルコンも登場?アベンジャーズとの接点

MCU作品の一作である『アントマン』は、アベンジャーズに合流が決まっている。

すでに2016年公開の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で、アイアンマンやキャプテン・アメリカと共演している。『アベンジャーズ』への出演は、続編『アントマン&ワスプ』後に公開される『アベンジャーズ/エンドゲーム』にて、アベンジャーズに参加予定である。

今作では、ピム博士が元S.H.I.E.L.D.の一員だったことが明かされるなど、他のMCU作品との世界観の共有はされている。トニー・スタークのアイアンマンをバカにした発言をしているので、ピム博士とスタークとの共演も見てみたいものだ。ちなみに原作では、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の「ウルトロン」を作り出したのは、トニースタークではなく、ピム博士らしい。

他にも、ファルコンとアントマンとの対決が見れるなど、嬉しいサービスシーンもある。今後のアベンジャーズとの絡みも楽しみだ。

筆者「CK」の評価

評価:良作

家族愛に胸を打たれる。虫好きではないので、少々キツい場面があり。物語、アクション共に安定のクオリティ。

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